第三回 幼虫みーつけた!! 2018年7月

息子が喜んでくれそうな虫、何かいないかな〜。
一見生きものがいないような場所で、虫探しをするコツがあります。

かんさつ隊201807.jpg
この日は、フェンスの葉っぱに虫がいないか探してみました。
葉っぱをくまなく探してもいいのですが、おすすめなのは下にも何かないか、よく見て
みること。
ラッキー、ありました! みつけた落とし物は、虫のウンチです。

フンひき201807-2.jpg
見えますか?
フンアッフ?201807-2.jpg
緑色のかたまり。これ、フレッシュな虫のウンチです。

次に、このウンチがどこから落ちてきたのか、予想して探します。
すると、第二の痕跡、葉っぱの食べた跡が見つかりました。
虫食い201807.jpg
まだ新しそうな食い跡

さらに、虫食い葉っぱのまわりを探します。
ホシホウシ?ャク幼虫201807.jpg
みーつけた!

この幼虫はスズメガの仲間、ホシホウジャク。葉っぱの裏にいました!
しかも葉っぱにそっくりな色なので、ただ植物を見ていても見つからなかったでしょう。

名前を調べる時には、幼虫と葉っぱ、どちらの写真もしっかり撮影することが大切です。
ホシホウジャクはヘクソカズラというツル植物の葉っぱを好んで食べるそう。
ヘクソカズラの葉っぱは名前の通り屁のように臭いと言われ、久しぶりに嗅ぐと独特の
においがしました。

何気なく見ているフェンスに巻き付いた小さな緑でも、こうして生きものを支えてくれて
いるのですね。しかし数日後、ここはきれいに整備され、フェンスは丸裸になりました。
とても残念!

 

第二回 ナメクジ 2018年6月

雨の日の送り迎えは大人にとっては少々気が重くなるもの。息子はというと、いつもより
嬉しそう。子供は雨や水が大好きですね。
最近では「ナメクジを数えながら行こう!」と張り切る息子です。

ナメクジを探しながら歩いて分かることは、雨だからといって、ナメクジがどこにでも出て
くる訳ではないこと。だいたいナメクジポイントは決まっています。
道やコンクリート塀に張り付いているのですが、すぐ近くに草原や植え込みがあること。
乾燥に弱い彼らにとっては、陽が出たときに逃げ込める場所があることが大事と推測されます。

多いときには、幼稚園のバスが来るところまで、30以上数えることもあります。

ナメクジについて調べると、発見が二つありました。
一つ目、ナメクジはカタツムリの進化形であること!巻貝の進化の過程で殻を無くしたの
がナメクジだそうです(野島智司 
2015 カタツムリの謎 誠文堂新光社)。
逆だと思っていました。
二つ目、いつもカウントしているナメクジがヨーロッパ原産の移入種であったこと!
チャコウラナメクジという名前で、戦後に物資輸送にまぎれて入ってきたという説が有力
だそうです。

ナメクシ?201806.jpg
見つけたチャコウラナメクジ(3pほどでした)

いつの間にか「ここにもいたよ!」と夢中になる私ですが、何より嬉しいのは息子が
ナメクジのことを気持ち悪がらないこと。小さなナメクジにも気を払い、その命を大事に
して踏まないように歩く姿を、誇らしく思いました。

第一回 カササギ 2018年5月

こんにちは。五月から非常勤でお手伝いさせていただきます大野です。

横浜から福岡にやってきて7年。住みやすいこの福岡で、7歳と5歳の息子たちの子育てを楽しんでいます。毎日の幼稚園のバスへの送り迎えの道中で出会う生きものをご紹介したいと思います。

 

まずは私の大好きなカササギのお話。カラスよりひとまわり小さく、おなかは白、翼が青光りして見える野鳥です。人里を好むので、よく見るよという方も多いと思います。家を出て5分歩く間に、ほとんど毎日出会います。5歳の息子にも見つけやすい大きさで、私たちを恐れないので、すぐ近くでじっくり観察することができます。しかしこのカササギ、関東ではその姿を見ることができないんです。15年ほど前にスイスに行く機会があったのですが、カササギを見つけて本当に嬉しく、その賢そうな姿に大興奮でした。まさか毎日カササギに会える場所に住むことになろうとは!

 

春先には甲斐がいしく、巣材である小枝を電柱に運んでいました。しかし漏電の原因になるので見つけ次第、撤去しなければならないそう。またカラスたちと営巣場所をめぐってバトルする姿も見られました。あのつがいは無事に子育てできたかな。どんなに見慣れてしまっても、彼らのカシャカシャと元気な声がするとその姿を探してしまう大野なのでした。

 

カササキ?201805.jpg