安全管理のコラム第30回「ウォーキング企画は下見が大事」2018年7月

夏から秋はスズメバチの個体数が増える季節。この時期の屋外イベントで起きたスズメバチによる刺傷事故を3件ご紹介します。

 一つ目は平成26年8月24日(日)午前10時15分ごろ,神奈川県横浜市緑区にある「新治市民の森」での事例。現場は森をぬける遊歩道です。川崎ウォーキング協会主催のウォーキングイベントに参加した約300人のうち約15人がスズメバチ(種名不明)に刺されました。うち13人が病院搬送されましたがいずれも軽傷だったとのこと。

 二つ目は平成27年8月22日(土)午後14時前,現場は同じく横浜市緑区にある「三保市民の森」。NPO法人町田ウォーキング協会が主催するイベントで,参加者数約80人のうち10人がスズメバチ(種名不明)に刺され病院搬送されました。当日の報道では10人全員が軽傷となっていましたが,翌朝の新聞ではうち2人が入院の必要な状況と報じられました。

 三つ目は平成28年9月11日(日)午前10時20分ごろ。岐阜県飛騨市で行われた「第18回山の村だいこんマラソン大会」で,出場者697人のうち115人がキイロスズメバチに刺されました。そのうち30から40人が棄権,8人が病院搬送されましたがいずれも軽傷だったとのこと。コース中の橋の下にキイロスズメバチの営巣が確認されました。

 これらの事例が発生したのはいずれも8月下旬から9月上旬。現場には普段から人通りがあったけれど,イベントで特に大勢の人が通ったタイミングで起きたという点で共通しています。数十人数百人が歩くときの音や振動,不用意な参加者が与える刺激などが影響しているでしょう。主催者や事務局の方もコースの下見をしていたと思いますが,当日の音や振動が予想以上だったのかもしれません。下見では,音や振動が響きそうな場所にスズメバチが営巣できる空間(橋やデッキの下,軒先き,密な植え込みなど)がないか気をつけておき,巣や働き蜂の出入りがないかチェックするのがよいと思います。

 ガイドや指導者が帯同しない,もしくは目が行き届かないほどの大人数が参加するイベントでは,事前の下見がより重要です。夏から秋にかけてウォーキングや遠足,マラソン大会などを企画している方はぜひ丹念な下見を!

産経ニュース「スズメバチに刺され13人搬送 横浜・緑区」
https://www.sankei.com/affairs/news/140824/afr1408240020-n1.html (2018.06.19.閲覧)
若葉台2丁目南自治会のブログ「三保市民の森でスズメバチの襲撃?警戒情報です」
http://blog.livedoor.jp/imajun2011/archives/8941793.html (2018.06.25.閲覧)
防犯・防災 事件・事故・災害Archive「マラソン大会で『スズメバチ』に刺される事故(岐阜県)」
https://www.teguchi.info/dlt/18203/ (2018.06.19.閲覧)

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