第5回 コアオハナムグリのもぞもぞ感(2018.10)

カタツムリやコウモリ、ナメクジなど、なんだか暗いジメジメしたところにいる
生きものばかり好きな私ですが、例外もいくつかあります。

その1つが、コアオハナムグリ。
10円切手の図柄にもなったことのある、身近でありふれた、おなじみの昆虫です。
このコアオハナムグリのことが、私は大好きです。
ざっくり言えば、毛むくじゃらさ、つかまえやすさ、もぞもぞ感、という3点が大好きなポイントです。

コアオハナムグリ1.jpg

1.毛むくじゃらさ
子熊のような毛むくじゃらさが、とってもかわいいポイントの1つ。
ハナムグリは漢字で書くと「花潜」で、その名の通り、もぞもぞと花に潜って花粉や
花の蜜を食べます。ノアザミやハルジオン、タンポポはじめ、さまざま花に訪れます。
毛むくじゃらな身体に花粉をまとって、ポリネーター(花粉の運び屋)の役割も果たしています。
毛むくじゃらなところには、かわいさだけじゃなく、生きものとしての機能が隠されているのです。

2.つかまえやすさ
子どものころ、コアオハナムグリを見かけるたび、よく捕まえていました。
あまり人を警戒しないので、手づかみで簡単に捕まえられます。
ハナムグリ類は上翅を開かずに下翅だけを広げて飛べるという特性があるので、
多くのコガネムシよりも素早く飛び立てるはずなのですが、なぜだか飛んで逃げるということは
あまりありません。どちらかと言えば、脚を縮めてコロリと転げ落ちて逃げていきます。

3.もぞもぞ感
なんといっても、コアオハナムグリの醍醐味はこれです。
コアオハナムグリをつかまえると、もれなくもぞもぞ感が味わえます。
手のひらに乗せると、手指の隙間をグリグリと潜り込もうとするのです。
このもぞもぞした感触がたまらなく良いのです。

コアオハナムグリ2.jpg

コアオハナムグリ。
見かけたときはぜひ「もぞもぞ感」を味わってみてください。