スイスの子どもたち 2019年2月

今年1月から勤務しています、藤木といいます。よろしくお願いします。 

私は今まで国内外でコミュニティに参加してきました。コラムでは、それらのコミュニティを私なりの視点で紹介していきたいと思います。 

 

1回 「スイスの子どもたち」 

私の友人たちがこれまでとは違ったフリースクールをはじめました。これはスイス国内でもはじめてのことだそうです。コミュニティではなくて、フリースクール??と思われる方もいらっしゃると思いますが、これは5世帯の家族で構成されるコミュニティが子どもたちのために考案し実際に運営をしている話です。 

まずは簡単にスイスの教育事情について話をします。小学生以下の子どもたちの全体の8割は通常の学校に通っています。残り2割はフリースクールに通っており、この子どもたちは学年末のテストを受け進級できる仕組みになっています。2割もの子どもたちがフリースクールに通っていることは、日本の教育制度では考えられないことです。これはスイスと日本の教育に対する考え方の違いなのかもしれません。 

このコミュニティが考案したフリースクールとは、5世帯の親が月曜日から金曜日まで曜日ごとに分担し、子どもたちを教える先生になるというものです。授業の内容は親の専門分野などが主で、とくに決まりはないようです。とてもユニークだと思ったのが最初に「これから○○○をしますよ!」と説明したあと、参加の有無を子どもたちに聞きます。関心のある子どもは参加し、関心のない子どもは参加しません。参加しない子どもはその時間、自習をします。子どもたちの自主性を重んじているだけではなく、関心のないものを無理におしつけてもその子にとって、あまり意味をなさいないということなのでしょう。 

私も2回ほど先生をしました。日本について話をしたり習字や判子作り、折り紙などをおしえました。特にびっくりしたのは子どもたちのほとんどが、日本のマンガやアニメといったサブカルチャーに強い関心を持っていたことです。実際にスイスのテレビでも日本のアニメが放送されており、彼らにも強い影響を及ぼしているようでした。アニメを通じて、日本に親近感をもってもらえるのはとても嬉しいことです。 

この5世帯の家族から構成される小さなコミュニティですが、互いの共通認識や協働意識のもとスイス国内でもはじめてとされる試みをやってしまう、もちろんスイスの国民性もあるのでしょうが、このコミュニティの持つ力には驚かされました。 

最後に、私の友人が「ストレスのある環境で学習するより、ない環境で子どもたちを学ばせてあげたい」といった言葉がとても印象的でした。


 

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これは判子を作るために、まず自分の名前を日本語(カナ)で書いてるところです



   

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         習字の筆でお絵かき