私にとって冬の足音を感じられるものごとの1つに、スズメバチの死骸があります。
野山や道端でぽつ、ぽつと目立つようになってきたら、どこかで春夏を逞しく生き抜いた巣が来年の女王を生み出し、終わりを向かえようとしているのかな?と感慨に浸ります。
完全に死んでいるのを確認して手の上で見てみると、意外と黒いふわふわの毛が生えていてゾウの頭を思い出してしまうのは私だけでしょうか?

生きたスズメバチを手の上で観察する方法は他にもあります。
秋頃になると
、成熟した巣からオスが出てくるようになります。オスの外見はメスより体が小さめで、触覚がにょ〜んと長かったり顔の部位の形が違ったりするのですが、見た目にわからない大きな違いは針を持たないことです。
このオスであれば手に乗せても噛まれるだけなので(あまり痛くないらしい)、SNS上には生きたスズメバチを手に乗せている猛者の写真や動画が散見されます。
今年は私も見極められるようになったので、自信をもってネットしました。

今回はいつもと違った動画です。
夫が仕事で使用したサーモカメラで撮影しています。ものすごーく高価なものだとか。
翅を動かすための筋肉がある胸部が一番温度が高く、32度を超えています。末端は冷え冷え。
狩りバチの仲間は胸部から腹部の間が細くくびれています。これは胸部の熱を腹部に逃がさない工夫になっているんだそうです。
人も目で追えないような飛翔で狩りを行うヤンマも同じ形をしていますね。
借り物なので続編は期待できませんが、いつものカメラでスズメバチの作品も作りたいです。