安全管理のコラム第47回「交通事故のこと(3)」2020年1月

飲酒運転による死亡事故は年々減少してきました。
特に2007年の改正道交法施行の前後で612件(2006年)から305件(2008年)に半減。このきっかけとなった2006年の福岡市の海の中道大橋の事故をご記憶の方も多いと思います。ただ,この数年は200件前後が続いて「下げ止まり傾向」です。


ところで,みなさんお酒はどれくらい飲みますか?
全く飲まない人から「ザルの人」までいろいろと思いますが,私は居酒屋だったら,生を2杯,芋のロックを3-4杯という感じかなあ?最近は周りにつられて焼酎の代わりにハイボールを飲むこともあります。
さすがに飲酒直後に運転する人はもういないんじゃないか,と。たぶん。微妙なのは飲んだ翌日の運転です。

アルコール摂取量の基準として「お酒の1単位」という言い方があります。純アルコールに換算して20gのことで,ビール中瓶なら1本(500ml),日本酒なら1合(180ml),焼酎なら0.6合(110ml)が1単位の目安です。さっきの「生を2杯,芋のロックを3-4杯」であれば合計5〜6単位になりますね。

で,アルコールの分解にかかる時間は(体質や体重によって違いますが)1単位なら約3〜4時間,2単位なら約6〜7時間とされています。居酒屋で生2杯+焼酎3杯(計5単位)を飲んだら,覚めるまで15〜18時間かかる計算。21時で飲み会終了としても,早くても次の日の正午までお酒が残ってる計算に…!!
これは朝から運転する予定がある人は前日はお酒を飲めないということですね。

運転が仕事の業界には飲酒運転防止のマニュアルやガイドラインがあります。
「(公社)日本バス協会」や「(公社)全日本トラック協会」などの飲酒運転防止対策マニュアルでは,二日酔いの防止に関して以下のようなルールが定められています。
 ・勤務時間前8時間は飲酒禁止。
 ・飲酒後8時間たてばアルコール血中濃度が必ず平常値に戻るものではないことの指導を徹底する。
 ・行先地及び宿泊地における飲酒禁止。

飲酒運転による交通事故は,重大事故につながる危険性が高いです。
次の日に飲酒運転をすることがないよう,お酒の量や飲み会の時間をお互いに気をつけていきたいですね。

参考文献:
 警察庁「みんなで守る『飲酒運転を全体にしない,させない』」
 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/info.html
 (2020.01.19.閲覧)
 公益社団法人アルコール健康医学協会「飲酒の基礎知識」
 http://www.arukenkyo.or.jp/health/base/index.html
 (2020.01.19.閲覧)
 公益社団法人日本バス協会「飲酒運転防止対策マニュアル」
 https://www.mlit.go.jp/common/000168539.pdf
 (2020.01.21.閲覧)
 公益社団法人全日本トラック協会「飲酒運転防止対策マニュアル」
 http://www.jta.or.jp/member/pf_kotsuanzen/inshuunten_boushi_1909.pdf
 (2020.01.21.閲覧)