「ガイドライン」とは,おおまかな指針や指標,判断基準といった意味合いです。
今回のCOVID-19 (新型コロナウイルス)の感染拡大では,それぞれの業界や団体,施設等でガイドラインが作成されています。

野外活動を楽しみたい一般の方向けのガイドラインとしては,(一社)コンサベーション・アライアンス・ジャパンの「野外に出るときに/5つのガイドライン」があります(アメリカのOutdoor Allianceが発表したガイドラインを日本版にリライトしたもの)。
以下,項目のみ抜粋します。

 1)まわりの人々の健康と安全を脅かさないこと。

 2)戸外に出るときは、他者との安全な距離を保つこと。

 3)家の近くにある自然を楽しもう。

 4)ケガや病気をしないように慎重に行動しよう。

 5)休業、休園、閉鎖、中止をリスペクトしよう。
 

また,より身近な都市公園の利用については,ワールド・アーバン・パークス・ジャパンが世界公園週間(4/25〜5/3)の案内の中で「COVID-19を拡げない公園の使い方 イラスト」を公開しています。

イラストの中では,

 ・お互いのために2m離れましょう。

 ・混雑して安全な距離が取れないときは,おうちに帰り,出直しましょう。

 ・公園への立ち入りが制限されていることもあります。

 ・症状があったり,感染の疑いがあるときは,公園などを利用しないでください。

 ・手すりやベンチ,遊具,その他,みんなが触れるモノには注意しましょう。遊び終わったら手を洗いましょう。

などが描かれています。
 

上記2つは全世界的なガイドラインなのでおおまかなものです。国や自治体,その施設や公園のガイドラインや指示が優先します。


ちなみに,グリーンシティ福岡では「新型コロナウイルス感染症への対応・対策」の名称でガイドラインを作成し,公開しています。

ワークショップや会議といった室内イベント,自然観察会や保全作業といった屋外イベントなど,イベントの実施可否や感染予防策を中心にレベル1〜5を設定しています。このガイドラインを踏まえて状況に応じた対応をとっています。

現在(2020年4月20日)はレベル4。全ての対面型イベントは中止しており,オンライン配信等によるイベントのみを検討。職員は原則リモート勤務です。

今後,緊急事態宣言の解除や感染の収束などにより,レベル3→2→1と警戒の度合いを下げていくことができたらと願っています。しかし,長期化する見込みもありますし,緊急事態宣言の発令と解除が繰り返されることも十分考えられます。レベル4(全ての対面型イベントの中止)とレベル3(屋外イベントのみ対策をとりながら実施)を行き来する可能性もありそうです。


ガイドラインには,あらかじめ判断基準や目指す状態を設定しておくことで,

 1)他の人と考えを共有することができる。

 2)当初の目標を忘れないでおける。

 3)その場その場で考える負担を減らせる。

といった効果があると考えています。特に自粛や制限が長期化する見込みの中では,ガイドラインを設けておくことの効果が大きいと思います。