安全管理のコラム第58回「強風と乾燥時には焚き火をしない」2021年2月

2021年2月23日,二つの山林火災のニュースが流れました。
ニュースの見出しだけご紹介します。


 「栃木・足利で山火事、72世帯に避難勧告…自衛隊ヘリが散水しても鎮火に至らず」
  読売新聞オンライン 2021年2月23日

 「東京・青梅市 住宅から出火 けが1人 寺や山林にも延焼」
  TBS NEWS  2021年2月23日

 

青梅市の事例についての報道では「庭でたき火をしていて水で消した。しばらくするとバチバチという音がして火事に気付いた」というコメントが掲載されていました。

2月23日は青梅市や足利市も含めて関東甲信地域には乾燥注意報が出ていました。また,ところによって一時,強風が吹き,青梅市では13:20ごろに最大瞬間風速9.3m/sが記録されていたとのことです。


思い出したのは2017年5月の山林火災です。この時も二つの山林火災。宮城県栗原市と岩手県釜石市で起きた大規模な事例でした。当時の見出しをご紹介します。


 「山林火災、200世帯超に避難指示 宮城・岩手」
  日本経済新聞 2017年5月8日

 「岩手の山林火災 「一睡もできなかった」住民 ヘリ14機、懸命の消火」
  産経ニュース 2017年5月10日


この時,釜石市には乾燥注意報が出ており,さらに10:50ごろ最大瞬間風速25.9m/sが観測されていました。1年以上経って2018年12月には,宮城県栗原市の事例について地裁での初公判の様子が報道されました。その起訴内容によれば,

 ・当時,宮城県栗原市では強風注意報と乾燥注意報が発令されていた。

 ・男性が休耕田で伐採した竹を焼却した。

 ・消火確認を怠った結果,延焼し,住宅など20棟,山林約2.9haを焼失した。

ということだったそうです。

 

荒れた里山の手入れでは竹を伐採することも多く,竹炭づくりのため野焼きをすることがあります。

また,体験活動として焚き火や飯盒炊さんをすることもあります。

その際は,風と乾燥具合のチェックが必須です。

 1)気象庁のサイトや防災アプリで注意報のチェック(強風注意報,乾燥注意報の有無)。

 2)現地で風速計でのチェック。

グリーンシティ福岡では,現地の風速計で7.0m/sをたびたび超えるようなら焚き火は中止としています。平均風速にしたら5m/s前後です。


火を使う体験は楽しいですが,くれぐれも風と乾燥にご注意を!