まもるーむ福岡で行う生物多様性特別講座。今回は、九州大学大学院で森とハチの研究を行う上森教慈(うえもりかずしげ)さんにお越しいただきました。前半が「ハチのお話」、後半が「九州の森のお話」で、わかりやすくお話くださいました。

「どんなハチを知っていますか?」「(2枚の森の写真を並べて)どちらの森がよい森と感じますか?」など、参加者のみなさんとやりとりしながら進みます。

 

九州の森のお話では、宮崎県椎葉村にある九大演習林の様子もご紹介いただきました。シカの食害などで下層植生が乏しくなり、森の木が枯れていることなどのお話も。

上森さんがご持参くださったハチたちの標本も観察しました。デジタル顕微鏡で拡大投影しながらの説明。アンケートでは「寄生バチの話が興味深かったです」「刺されそうでこわいなと思ってあまり調べたことがなかったけれど、興味をもったので帰って調べてみたいです」などの感想をいただきました。

付箋でいただいたご質問をもとに質疑応答を行いました。「チョウやガが少なくなったような気がするけど理由は?」「有剣ハチとの共存の仕方は?」などのハチについてのご質問。「枯死が見られる森に植樹しても意味はないでしょうか?」「おすすめの森は?」などの森についてのご質問などがありました。

最後は、脊振山地など身近な森にぜひ出かけてほしいこと。その森に出かける人、知っている人が多いと、その森を守ることにもつながるというお話で締め括りました。

終了後も10人近くの方が残って、ハチの質問などの「アフタートーク」が盛り上がっていたのが印象的でした。

 

主催:福岡市保健環境研究所