これまで経験したことのない息苦しい日々が続いていますが、日課の散歩で見かけるヤマトオサガニたちが私の癒しとなってくれています。潮の満ち引きのタイミングがあえば、近くの川のポイントは大小無数のオサガニたちが穴から出てボーッと日光浴をしていて、私に気づくとサッと穴に引きこもるんです。たまにベンケイガニのような大型のカニが混ざっていてさらに楽しませてくれます。そう、マイブームはカニ。
散歩に生きもの観察の要素があるとおもしろいですよね。でも何をどう観察したら良いのかわからないという方!グリーンシティ福岡では「ZOOM de かんさつ会」というオンライン型の自然観察会を計画中です。無料期間中ですので、ぜひお気軽に参加してみてください!


さて、外出自粛ということで、我が家では撮り溜めた収録を編集する作業が捗っています。
今回は夏に撮影した希少種のトンボ「ヤクシマトゲオトンボ」を紹介します。

トゲオトンボの仲間は九州・四国以南に生息していて、離島を除く九州に生息している種はこの「ヤクシマトゲオトンボ」とされています。他種の分布は沖縄・鹿児島の離島ごとに分かれ、地域ごとに1種ずつ分布しているようです。このことは、トゲオトンボの仲間が撮影したような狭い範囲で一生を過ごし、命をつないできたことを示すのではないでしょうか。
もし、この岩壁が開発や災害で無くなってしまったら…
絶滅が危ぶまれる希少な生きものを見つけると、うれしい反面、不安の種のようなものが心の隅にどんどん積み上げられていく感じがします。