私が小学校の頃、通学路にプランターでサルビアを育てているお宅がありました。真ん中から飛び出ている花びら。これを抜いて蜜を吸っちゃいますよね。仕方ない。

ほとんどすべてのサルビアが花びらを引っこ抜かれて、道沿いにチラホラ落ちてたのを思い出します。

 

よく公園や街路樹として植えられている木でも蜜を舐められるものがあります。5月くらいだったらクロガネモチの花やソメイヨシノの葉っぱの蜜腺にポツリと水滴のように蜜が出ていて、舐めると甘い。今時の子どもはそんなことしないかもしれませんけど(笑)。

 

ツツジの蜜も吸ったことがあります。ただ、わりと強い毒を持つツツジ もあるそうで、先々月ですがYahooニュースでも配信されていました。

ツツジの甘い蜜、吸ったら毒? 専門家「吸わない方がいいです」

 

ここで注意を呼びかけているのが「レンゲツツジ」。

日当たりのよい草原などに自生しますが、園芸品種としても庭に植えられることがあります。幹から葉っぱから蜜までグラヤノトキシンという痙攣毒を含むので牛や馬も食べません。2015年には庭木のレンゲツツジを食べた人が食中毒になった事故があったそうです。

海外ではハチミツでの中毒が報告されているとのこと。ハチミツは蜜蜂が採取した後、巣の中で水分を飛ばして濃度を高めるので、分量あたりの毒性が強くなるということだと思います。

 

全てのツツジが危ないわけではありません。

身の回りに多いヒラドツツジやサツキツツジ、クルメツツジなどの毒性は、弱いかほとんど無いようです。ただ記事中の専門家は「区別が難しいためツツジの蜜は吸わない方がいい」と指摘しています。

 

うーん、区別が難しいなら区別できるようになったらいいとも思いますが、そもそもツツジは公園や誰かの庭の木だったりします。花を引っこ抜いて蜜を吸うこと自体、イベントでどんどんやろう!というものではないですね。

植物を採取するマナーのこと、種類の見分け方や毒性のことなどをきちんと伝えた上で、限られた場所、特定の人と一緒に行う自然の楽しみ方だと思います。

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