ツクツクボウシの鳴き声をよく耳にするようになりましたね。

二十四節気では処暑の候。暑さがひと段落して、朝晩に涼しい風が吹き始める時期です。
この夏は猛暑日続きかと思いきや、後半は大雨が続きました。そんな夏もあと少し。
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さて、近くの土手に毎年現れるヨウシュヤマゴボウ。
 
ショッキングピンクの茎にブドウのような黒い実、その実を右に左に自由に垂らす姿はとても個性的ですよね。実をよく見ると、ぷりぷりとしていて手に乗せると意外と重たい。小さな実に果汁をたっぷり含んでいることがわかります。 
 
今回は、この黒い実をドライにしてリースを作ることにしました。
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まず、どんな雰囲気にするか…。
 
いつも使う茶色いリース台では黒い実が引き立たず、重たい雰囲気になりそうです。そこで、チガヤの細葉を丸めてリース台にすることに。
 
次はどんな材を入れていくか、です。
 
この時期、散歩道で見かけるイネ科の草たちはマストだけど、それだけではボリュームが足りません。 黒い実の割合が大きくなって、いくらチガヤを土台にしてても重たくなりそうです。
 
そこで、先日の大雨の後に神社に行ってみるとクスノキの葉がたくさん落ちていたので、それを使わせてもらうことにしました。 ご神木だからでしょうか、私がこれまでに見たクスノキの中で一番大きな葉っぱです。
 
アクセントにはオオアレチノギクとカヤツリグサを選びました。
ドライにすると綿毛がかわいい小さなお花と、まるで線香花火のような姿がリースに軽さを出します。
カヤツリグサの苞葉もいい動きを出していますね。
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ヨウシュヤマゴボウの黒い実とカヤツリグサの線香花火で、夏の終わりの少し落ち着き感のあるリースが完成しました。
 
※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。