ものづくりが好きな井上(まさみん)が、身近な草花で作ったクラフトを紹介します。

うまくできるかな?お楽しみに!

先日、かなたけの里公園で実施した植物標本づくり。

参加者と園内を歩きながら草花を採り、ボードに貼っていくものです。
ホトケノザやヒメオドリコソウ、ナズナなどのかわいらしい春の草花の他に参加者の皆さんが目を付けたのは、パッと明るく大きな菜の花。
黒いボードに映えますね!

私も、3月は菜の花でリースだ!と思っていたので、三日月リースを作ることにしました。

ベースにはヒノキの葉を使用。
乾いた葉はクルンと動きが出るのですが、鱗片状に組み合わさった構造なのでからっからに乾いているとポリポリとすぐに折れてしまいます。
そーっとそーっと形を作っていきました。

ベースができたらお花を配置します。
ポイントには光沢がゴージャスなヤマノイモを使用しました。
菜の花の他に、ナズナ、スイバ、ヒノキの実、サルスベリのの実をあしらい、カスマグサやワラビ、ヤマノイモの蔓で動きをつけて完成です。

黄色は元気がでる色だなぁ。

※草花を採取する際は、市有地や保護地域でないかご確認ください。

木々の芽吹きが始まったり、小さくて柔らかな草花が咲き始めたり、少しずつ春の景色が見られるようになりましたね。
茶色い光景もそろそろ見納め。

枯れ草を使って壁飾りを作りました。
チガヤの葉をくるっと丸めて立体的にデザインするのを一度やってみたかったのです。

とはいえ最初の段階でイメージしていたのは、チガヤをくるっとすることとグリーンを入れて春を表すこと。ここまで。
チガヤやメリケンカルカヤ、シダ類を集めてはみたもののどうしようかと結構悩みました。

スワッグみたいにしてみる?
メリケンカルカヤが直線すぎてバランスが難しいね…

あーでもないこーでもない、と試行錯誤してでき上がったのがコチラです。

背面に大きめに丸めたチガヤを配置し、動きのある丸めていないチガヤやワラビ、ホシダ、そして直線的なメリケンカルカヤは控えめにして、スワッグのように束ねることでバランスを取りました。
小さめに丸めたチガヤは、前面に立体的に束ねます。

最後にヤマノイモやイヌコウジュの花殻、シロダモやクスノキのグリーンをあしらって完成です。

生みの苦しみはあったけれど、この渋いデザインは気に入っています。

※草花を採取する際は、市有地や保護地域でないかご確認ください。

毎年この季節に作りたくなるヤブの中リース。

ツルが絡んでいたり、ツヤツヤの実が隠れていたり、小さな花が咲いていたり、結構ワクワクするものであふれていると思いませんか?

今回はスリムなオーバル型のベースをこしらえて、森の中のヤブをイメージして作ってみました。

ベースはノブドウのツル。
上下がきゅっとなるように整えます。

ベースができたら、太いツルや細いツルを重ねつつ、間に常緑樹や落葉樹の落ち葉や枝、枯れ草や木の実を絡めて奥行きを出していきます。

最後にカラスザンショウやクスノキの実、ノゲシ(?)の枯れた萼などをあしらって完成です。

スリムさをキープしながら、ヤブの中のごちゃごちゃ感を表現するのは難しくもあり、なんだかワクワクする作業でした。

※草花を採取する際は、市有地や保護地域でないかご確認ください。

 

今年最後の草花クラフトは、枯れ姿も美しいチガヤの葉でしめ縄を作ってみることにしました。

3つの束に分けて、右巻きに撚(よ)って左巻きに綯(な)う。
頭で想像するとこんがらがるけど、手を動かしてみれば意外と簡単です。

ちょっと綯い方が甘い部分があるけど、ごぼう締めの完成〜。

輪っかにしてお飾りを付けていきます。

近くの藪で採れたてのヒノキやナンテンの葉にコシダ。
フレッシュなのでどれもぺったり、平面的になります。

そこで、先日の志賀島のイベントで運命的な出合いを果たし、いい具合に乾いたマサキを前面にあしらって立体感をプラス。薄緑色で色のバランスも良いですね。

松ぼっりくやシャリンバイ、ナンキンハゼの実に、ナンテンの実をつけたらぐっとお正月らしくなりました。
色も形もかわいいマサキの実は、上下に流れるようにあしらってみましたよ。

水引きを付けて豪華なしめ縄飾りの完成です。

2024年が実り多い一年となりますように。
よいお年をお迎えください。

※植物を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

 

 

街はすっかりクリスマスムードですね。
私のインスタグラムでもクリスマスリースがあふれていて、ほわんと温かい気持ちになります。

今月はそんな雰囲気にのっかったハーフリースを作りました。

イベントの下見で訪れた志賀島。
ここで集めた材は、ヨシ、松ぼっくり、タンキリマメ、イヌタデ、シャリンバイ、ヘクソカズラでした。
これでクリスマスリースを作ってみることに。

まずはヨシをつけていくのですが量が足りません。
ストックしていたススキを混ぜてベースを作りました。

続いて飾りつけ。
クリスマスの王道カラーは緑と赤ですね。

緑要素にはタンキリマメの葉っぱを採用しました。
うぶ毛があって気持ちのよい触り心地。でも乾かすと粉々になりやすいので丁寧に扱いますよ。

赤要素はタンキリマメとイヌタデです。
それだけでは少し寂しいので、ミゾソバで華やかさをプラスしました。

松ぼっくりとシャリンバイ、ヘクソカズラをあしらって、クリスマスリースの完成です。

艶々としたタンキリマメの実。
控えめだけど美しくて大好きなんです。

植物を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

ヨモギの「蕾」が好きです。
このコラムを始めた最初の秋にその魅力に気づいて以来、毎年使っています。
今年も、秋の気配が漂い始めた頃から摘むタイミングを窺っていました。

そのヨモギと、秋の草花の代表格でもあるイヌタデ、セイタカアワダチソウ、ススキを使ってリースを作りました。

暖かい雰囲気も出したかったので、まずは緩く編んだリースベースにチガヤを仕込みました。

その上に、草花をバランスよく付けていきます。ふわっと立ち上がるように一本一本付けていきました。

よーく見ると、乾いた実の姿がかっこいいヨウシュヤマゴボウや、ノブドウの実も潜んでいますよ。
パッと目立つ草花はありませんが、日本の秋を集めたオーバルリースです。

※植物を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

眩しい太陽のもと、ワサワサと伸びているイネ科の草。
シュッとした葉っぱはどれも同じように見えるのに、背の高さや穂の形はさまざま。
キョロキョロしながら歩いていると、いろんな種類のイネ科植物があることに気がつきます。

9月はそんなイネ科の草たちと、少し前にいただいていた美しいホオズキを使ってみることにしました。

リースベースは、長さがあるのに比較的柔らかなチガヤの葉。
クルッと、ちょっとだけラフに丸くまとめます。

材を付ける部分のベースも、チガヤで作ってみることにしました。
短めの柔らかい葉2〜3本で輪っかを作り、他の草の穂先と合わせて小さな束を作ります。
敢えて枯れた部分も混ぜて、秋の気配を演出。

たくさん作ったチガヤ束を、どんどんベースに付けていきます。
横に寝せて幅を出したり、逆に立てて立体感を出したり。
だいたいの形ができたらホオズキをあしらって、集めていた穂先で仕上げていきます。

ホオズキの存在感…!(笑)

今回使ったのは、
おなじみのチガヤ、ジュズダマ、エノコログサ。
既に実になり赤米のようなセイバンモロコシ、
儚げに揺れているけど、要注意外来生物に指定されているシナダレスズメガヤ、
タチスズメノヒエに、チンアナゴのようにひょろっとしたイネ科植物。

おぉ、これはタネを飛ばさないように慎重に取り扱わないと…!

まもなく稲刈りシーズン。
ホオズキの朱色も相まって、豊かな実りをイメージしたリースとなりました。

 

※植物を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

 

盛夏の候。
こんな季節に、華やかなリースができそうな材はなかなか見あたりません。
なので、以前から作ってみたいと思っていたリースを作ることにしました。
小枝のリースです。

使ったのはサクラの枝。
朝さんぽにの時に少しずつ拾い集めたものです。
早朝とはいえ、枝を握りしめて歩いている姿はちょっと不審者っぽかったかもしれません。

サクラの枝は小さなぷつぷつがあるけれど、独特のなめらかさがあるように思います。
それをポキポキと折りながら土台に固定していくのです。

作る前に、ただ枝を並べるだけではなく、草花で作る時のように流れを作ってみようと思っていました。
なので、形よく曲がった枝で下垂れのラインを作るところからスタート。
全体が放射線状になるようにラインを意識しつつ、角度を変えて複数本で動きをつけていく…。
草のように簡単にはいかないものですね、意外と苦戦。

そこを乗り越えた後は、重ねたり飛び出させたりしながらぐるっと枝を並べて完成です。

シンプルでクールな小枝のリース。
遊び心は十分満たされました。

※草花を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

太陽が燦燦と降り注ぐ明るい斜面に、夏でも元気に繁っているコシダ。

シダ植物ってじめっとした日陰が好きなモノだと思っていたら、コシダは明るく乾燥した場所を好むのだとか。
確かに茎も葉も硬くて丈夫で、直射日光を浴びるような厳しい環境にも強そうですね。

その姿は、硬い茎から2〜3の分岐を繰り返しながら伸びつつ、細く切れ込んだ羽片が両サイドに広がっていて独特。
きっと乾いたらヨシズのように涼しげでワイルドになりそう…?

 

そんなコシダと、ホシダ、カニクサといったシダ植物の、涼やかなグリーンリースを作ることにしました。

最近、大きな作品を作りたい気分が続いていて、今回ものびのびと作ることにしました。

まずは長めのホシダを目一杯下にあしらってアウトラインを作ったら、コシダや小ぶりのホシダを重ねて立体感を出していきます。
フォーカルポイントには大きめの松ぼっくりを。

ヨウシュヤマゴボウやホソムギらしき草を忍ばせ、最後にカニクサをラフにあしらって完成です。

福岡はようやく梅雨が明けました。
既に猛暑が続いているので、目からも涼を取り入れたいですね。

 

※草花を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

茎や葉っぱはガサガサトゲトゲしていて雑草感丸出しなのに、小さな白い花は素朴で可憐。
真夏でも真冬でも咲いていて、かなりタフ。
群生して風に揺れる姿は、爽やかでなかなか圧巻。

そんなヒメジョオンを、今年は例年よりもあちらこちらで見かけるような気がします。
草刈りされずに、爽やかな光景を見せてくれてありがとう!
素朴な立ち姿にいつも元気をもらっています。

知人のお子さんが、この花のことを「あっかんべーの花」と呼んでいるそうです。
お花を萼の方から持って二つに折り潰すと、黄色い筒状花がベロンと出てくるからだそう。
私もやってみましたが…

筒状花は出てきませんでした。潰し足りなかったのかな?
だけど、白い舌状花の様子は、なんだか「あっかんべー」ってしているようにも見えますよ。
子ども時代に、身近な草花で遊べる環境があるってステキですね。

 

今回はヒメジョオンを主役にして、丸く束ねたリースを作成。
ポイントに、ノアザミの”綿毛が飛んだ後の萼”をあしらって、ネズミムギで流れをつけました。

束ねながら脳裏をチラつくのは「らんまん」の万太郎さん。
オープニングの最後に、ヒメジョオンっぽいお花を握って笑いかけている、あのシーン。
真摯に前に進んでいく万太郎さんに毎朝元気をもらっているので、いい気分で作ることができました。

 

※草花を採取する際は、市有地や保護地域でないかご確認ください。

8ヶ月ぶりにコラム復活です!パチパチパチ。
 
季節は暑い夏になろうとしていますね。
実は、草花リースづくりでは初夏〜夏が一番苦戦しています。リースに良さそうな材が少ないからです。
そんなタイミングでの復活〜!
 
とはいえ、いつでも復活できるように(!?)コラムお休みの間もリースを作り続けていました。
個人アカウントのインスタグラムにアップしていますので、よかったらご覧ください。
 
今回は5月に作ったリースをご紹介します。
 
ゴールデンウィークあたりから目にするようになったチガヤ。
白い穂先が風でゆらゆらと揺れる様に、気持ちもゆったり。
 
さんぽ道には、くすんだピンクのエリアがあちこちに。スイバもたくさん茎を伸ばしていました。
 
スイバは、ピンク色の小さな花と、種を包んでいるうちわのようなピラピラにピンクの縁取りがついているので、全体的にピンクがかった穂先に見えるのですね。
これはかわいいドライフラワーになりそう…!
 
色合い的にもチガヤとスイバのくすみカラーの組み合わせは良さそうです。
 
チガヤとスイバをメインに、マメグンバイナズナやオオツメクサの実、クスノキの蕾など、ちっちゃいものたちを散りばめてハーフリースを作ります。
 
 
最後はタツナミソウやコバンソウできゅっと締めて。
くすみピンクのナチュラルなリースの完成です。
 
リボンをかけるとバランスが良くなりましたよ♪
 
 

※草花を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

満開だったクズの花も、先日の台風ですっかり散ってしまいました。
クズは我がもの顔で樹木に覆いかぶさっているので、この時期「ピンクの花が咲いてるあの木はなんだろう?」と一瞬騙されそうになります。

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厄介モノとして扱われがちなクズですが、花はとてもきれいですし、近くを通るとふわっと甘い、濃厚な香りが漂ってきます。

 

実は1年前、クズの花を使ってリースを作ろうとしていたのですが、あまりきれいに乾燥させられなかったので使わずにいました。

 

そこで今回はリベンジです。
なるべく咲きたての若い花を採取することにしました。
乾燥させると濃いむらさき色になり、花が落ちてしまうこともなく大成功。

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もう一つのメインはクズの花色とは対照的な、白いジュズダマを使うことにしました。若い実を乾燥させると白くなるんですよね。

私はイネ科植物に花粉アレルギーがあるので、採取後すぐに花を取り除いて乾燥させました。

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今回はジュズダマの、ちょっとごっつい葉も使いますよ。
まずは、葉をリース台に付けて流れを作っていきます。
その後、白いジュズダマ、それからクズの花をあしらっていきます。
クズは先端をカットして花の部分だけを使うことにしました。咲きたてとはいえ、花がぽろぽろと取れやすいので慎重に扱います。

 

サルスベリの明るいピンクの花やヨウシュヤマゴボウを足してポイントに、カヤツリグサで動きをつけていきます。

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最後に、チガヤの葉をリボンのように垂らして完成です。

 

草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

お盆が過ぎて、朝晩はすこーしだけ涼しさを感じるようになりました。
とはいえ、昼間はまだまだ…。

そんな夏真っ盛りな8月のリースは、カニクサのツルで涼しげに作ろうと思いました。

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この暑さなので、材の採取はいつもの朝さんぽで。
普段より少し足を伸ばして、草木が繁ったしっとりとした斜面まで行って採取しました。

早朝にもかかわらず、歩いていると汗だくです…。

 

採ったカニクサは、数時間乾かすといい感じになってきました。
そうなると早く作りたい…!
結局待てなくて、半乾きで作り始めてしまいました。

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ツルの長いカニクサをクルッと丸めた後は、それに絡めるように、別のカニクサをクルクル足していきます。
どこを上にするかを決めたら、ツルを下向きに流して動きを出してみたり…。
円の厚みが同じぐらいになるように調整しつつ、別の材を入れるために少し薄くするところがあったり…。

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後日、アキノエノコログサ、マメグンバイナズナ、ブタナを入れて完成!
半分フレッシュだったカニクサも、すっかり乾いてしまいました。
ちょっと晩夏っぽい?

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朝日に照らされたアキノエノコログサ、とってもきれいでしたよ。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

グリーンシティの事務所が入居しているマンションの入り口に、ホルトノキが鎮座しているのをご存知でしょうか?
最初に見たのが10年ぐらい前。改めて見ると、ずいぶん大きくなったように感じます。

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今回は、繁りすぎた葉っぱを少しいただいてリースを作ってみることにしました。
つぼみも使わせてもらおう。

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ホルトノキは乾かしてみると思ったより深い緑色になり、リースにすると重たい印象になりそうです。何かもう少し軽い雰囲気が出せるモノはないかな…。

 

…と、ありました!
今月末から森のワークショップで使用するシロダモの葉っぱ!
これにクスノキの葉も追加して葉っぱのリースを作ります。

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ハーフリースの場合、私は先端から材を付けていくことが多いのですが、今回は中央からスタート。左右が同じぐらいのボリュームになるように、そして、葉っぱの種類や動きが単調にならないように、時々目を離して全体をチェックしながら1枚1枚材を付けていきます。

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敢えてシロダモの裏面の白葉を見せたり、ホルトノキっぽく赤い古葉をポイントにしてみたり。先端は左側を伸ばして、少しアシンメトリーにしてみました。

 

中央にカヤツリグサの仲間をあしらい、ホルトノキのつぼみを入れて動きを付けたら完成。

昨年秋に作った「わたしの葉っぱちゃんリース」とはまた違った、大人っぽいリースになりました

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

あちこちでヒメジョオンが咲いてますね。
風に揺られる姿は、昔から見慣れた雑草のある風景のように感じます。

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6月といえばジューンブライド。

だからという訳ではないけれど、ヒメジョオンの白花にふわふわのチガヤを合わせて、素朴なホワイトリースを作ろうと思いました。

 

ヒメジョオンを乾かしてみると、元々細い舌状花はなんとも頼りなく…。
中央の筒状花の方がが目立ってる感は否めないけれども、なんとか白花。というか、素朴感が増してます。

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よく見てみると少しブルーがかったヒメジョオンが紛れているの、わかりますか?
乾かすと青くなるのは不思議です。 

春に1株だけ見つけたハルジオンも紛れています。かわいいピンク色のやつです。

 

もう一つのホワイト要素はシロツメクサ。

 

淡い色ばかりだと締まりがなかったので、アラカシの葉やイネ科の草などのグリーンを足し、そして流れを付けました。

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 …結局、最初にイメージしていたホワイトリースにはならなかったけど、野っ原で挙げる結婚式だったら、こんなリースが似合うのかもですね。

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先日山歩きをしていたら、風で落ちたらしい鳥の巣を見つけました。
鳥好きスタッフのあっちゃんによると、「メジロの巣かな?」とのこと。
リースづくりにも通ずる技が見られて、こんな美しい巣を、本能で作れる鳥ってすごいなと感心しました。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

先月近くに住む方に、草花がたくさん見られる素敵な散歩道を教えてもらって、それ以来よくそのコースを歩いています。

ある日の散歩で見つけたのがこちら。

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この辺りでは年明けごろから小さくて美しい花を咲かせるヒメウズの、“種が飛んだ後の殻“です。

 

こんな道路の隙間から何の花が咲いているんだろう?と、思わず屈んでじっくり見てしまいました。
優しいベージュ色とろう細工のような質感が、アンティークっぽくてめちゃくちゃ私好み!

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ヒメウズのお花の美しさにはいつも見惚れてしまうのですが、殻までかわいいとは…。
この優しい雰囲気を活かしたくて、同じく優しげなヒメコバンソウと合わせてみることにしました。

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ヒメコバンソウとヒメウズの小さな束たくさん作って、リース台に固定していきます。
少しだけスズメノヤリを入れて、引き締めて。

 

ブラックベリーの蔓を丸めたリース台を使ったため、できあがったものの少しいびつな形をしていました。
最後にふんわり丸くなるように形を整えてリース完成。

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作業後に散らばった小さな種を、庭の隅にそっと蒔きました。
来年、芽が出るといいな。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

先月に引き続き、春の草花を使ったリースを作ろうと、せっせと材を集めていました。

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その一つがスズメノカタビラ。
畑のあぜ道や道端、わが家の庭でもお目にかかれるイネ科の草です。

 

こちらをベースにしたリースを作っていたら、くしゃみ鼻水が止まらない
やむなく制作を諦めたのでした。

イネ科植物によるアレルギー反応、調べてみると小麦食品を摂って激しい運動をすると喘息の症状が出ることもあるのだとか。みなさんもイネ科の植物にはご注意くださいね。 

 

 

気持ちを新たに、春のお花メインのリースを作ります。

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使う花は、子どもの頃花冠にして遊んでいたレンゲソウ。
他に、オドリコソウ、ホトケノザなどのピンクの花と、ピカピカ黄色がかわいいウマノアシガタです。

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小さな束をたくさん作って、リース台に固定していきつつ、ウマノアシガタをポイント的にあしらっていきます。

最後にウラジロチチコグサの葉で動きをつけて完成です。

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乾くと赤むらさき色に変わったピンクの花たちと、乾いても可憐な花の形を残してくれたウマノアシガタで、思ったよりもクラシカルな雰囲気になりましたよ。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ずいぶん暖かくなりました。
3月のはじめ、風に揺られる菜の花が目につき始めると本格的な春の訪れを実感します。

そして今年の私は、この時、ウズウズした気持ちが湧いていました。

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冬の間はどうしても落ち着いた色味のリースしか作れなかったので、菜の花の黄色は色に飢えていた私をとことん刺激していたのです。
菜の花のリースを作りながらもっと春を感じたい

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暖かい(というか暑い?)日が数日続くと、カラスノエンドウやその仲間たちも茎を伸ばしてきました。先端のくるっとした巻きヒゲがかわいくて、動きを出してくれそうです。

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乾かすうちに濃い黄色に変わった菜の花、カラスノエンドウたち、ナズナを束ねて三日月リースにしました。間にスズメノカタビラやヤツデの実を忍ばせてます。

 

限られた材で、厚みをつけたりしゅっとさせたり、三日月の形を作っていくのに少し苦戦したのはここだけの話です。

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おまけで付けてみたノゲシの綿毛もかわいいですね。
菜の花からほわっと漂う切り干し大根のような匂いや、明るい黄色にも満たされました。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ある日の山歩き。リースの材を探すため、(主に地面を)キョロキョロしながら歩いていました。

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そして見つけたカラスザンショウ。
とても地味だけど、小粒の実を包んでいた皮が小花のようで、その大人かわいさにひとめぼれしました。
落ち葉や枯れ枝と同系色で紛れていたのに、よく見つけた、私!

同じ日、既にに拾っていたアラカシの葉っぱは、シルバーがかった明るい緑が地味なカラスザンショウを引き立ててくれそうだし、春を待つこの時期のイメージにも合いそうです。

 

次に作るリースをイメージしながら、足取り軽く家路についたのでした。

 

後日、いよいよリース作りです。

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細いくねくねとしたツルをいくつか重ねて、リース台にしました。

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そこに、アラカシやクスノキの葉でベースを作り、カラスザンショウをあしらっていきます。カラスザンショウからは、ほのかにスパイシーな香りがしましたよ。

 

間には、主張しすぎない白花のオランダミミナグサを入れて明るさをプラス。
そして足元には、バラの花が開いたような松ぼっくりのシダーローズを添えました。
最後に、小枝や、細っそりとしたアラカシの葉で動きをつけて完成です。

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ポカポカ陽気の春が待ち遠しいですね。

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。