4月30日(月・祝)に、奈多松原の”松枯れ”拡大を抑えるための「松の枯れ枝拾い」を行いました。ご近所にお住まいの方々や、造園業の皆さん、また西日本新聞で事前に取り上げられたこともあり、福岡市中から、また大宰府市や小郡市、宗像市などからもボランティアがあつまり、総勢95名での活動となりました。

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小雨が降った中での集合・スタートとなったこの日。


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それでもたくさんの方が集まり、作業予定地の大量の枝は、あっという間に拾い集めることができました。集めた枝を細かく粉砕したチップにすることで、マツノザイセンチュウの媒体となるマツノマダラカミキリが飛び立つのを防ぎます。この日用意していたチッパー(粉砕する機械)では、作業が追いつかず、後日改めてチップ化作業を行うことになりました。


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無事に作業が終わり、樹木医の森陽一さんから松枯れのメカニズムや、枯れ枝拾い活動の大切さなどについてのお話を伺いました。
スタッフも、参加者も、真剣に聞き入っていました。
私達は、生活に密着した松原の役割や松枯れ被害と向き合い、できることを続けていくことが大事だと思いました。
活動後見つけた、集めた松を鉈で彫ってみると・・・

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まさに飛び立つ間際のマツノマダラカミキリが。
これだけでも、活動してよかったと思えます。

松枯れ対策として被害木の伐採、搬出は行っているものの、林内に落ちている無数の枝まで拾いきってしまうことは工事の範囲内では難しいそうです。
ところが、市民が集まり一斉に拾えば短時間で終えることができました。
この活動を毎年の恒例とすることで、松原を私たちの手で守る活動同士のつながりを少しでも広められないかと思います。

ご参加、ありがとうございました!

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