今年度最終回となった、「生きものと私たちのくらしトーク・カフェ」。
マリンワールド海の中道の三宅基裕さんと、
マイマイ計画主宰の野島智司さんをゲストに開催しました。

今回も、常連のちびっこたちが。いつも来てくれてありがとう!
「マリンワールド」 福岡在住ならほとんどの人が訪れたことがあるのでは。
水族館での展示の方法は、来館者が楽しむことはもちろん、
生きものの生態を楽しく伝える工夫がたくさんあるそうです。
例えば、装飾されたヤドカリの殻。

ヤドカリは、その名前のとおり成長に合わせて殻を変えます。
バックヤードのヤドカリ水槽の中にたくさんの空いた殻を入れてあるそうですが、
その中に、そのシーズンにあった装飾をしたものを混ぜているそう。
どんな殻を選ぶかは、ヤドカリたちのお好み次第。
運良く(?)装飾つきの殻に入ったヤドカリが、展示や解説に登場するんだそうです。
とにかく「見て」もらわなければ、
知ってもらうことも、伝えることもできないという三宅さん。
「マリンワールドの展示を見る視点が変わりそうです」という
声をいただきましたが、確かに・・・。
ちなみに、三宅さんの隣には巷で話題になっているインパクト大なポスターが!

ご参加の方が「これいい!欲しい!!」とのことで、最後にお持ち帰りいただきました。
今日のおやつは、、、
まずは、こうのす里山くらぶ特製の、マテバシイのドングリ粉を使ったお団子。
いつもお茶コーナーでホスピタリティ溢れる対応をしていただく隈部さんに、
作っていただきました。
ドングリを食べたのが初めての方も多く、皆さん感激の声。
そして、西区「虹の空」さんの安心安全な美味しいクッキー。
ゲストの野島さんの作品が置いてある、「糸島くらし×ここのき」さんのご紹介で、
今回のイベントに合わせてニンゲンの形のクッキーをご用意いただきました。

そして、マイマイ計画の野島さん。
マイマイ計画は、野島さんの個人プロジェクト。

その中でも、住宅街の中にある自宅のガレージを開放し、
子どもたちが自然に集まってきて、何も決められていない遊ぶ時間を過ごすという
「こうもりあそびば」に力を入れているそう。
決められたプログラムのなかで、
決められたことを伝えるスタイルの教育の在り方に疑問を持ったことをきっかけに、
日常の自由気ままな時間の中で、
その時に出会ったものやできたものから伝わることを大切にしたい、
という思いを持っているそうです。
野島さんの空気感と言葉はじわりと心に響くものがあり、
小さく、限りなく透明に近いけれど、着実に心に色を残していくような感覚でした。
後半は、お2人のお話の感想などを話し合う対話の時間としました。

ゲストのお2人に質問が投げかけられたり、
皆さんの意見を伺ったり・・・
今年度最終回ということもあり、
最後に、「来年に向けて何ができそうか?」と皆さんに伺いました。

たくさんのアイデアが出てきたので、
これを元に、みんなでできることを考えていきたいと思います。
全5回、10人のゲストにお越しいただき、
またたくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。
「生物多様性」というと難しくきこえますが、
タイトル通り、「生きもの」と「私たちのくらし」のことを
大切に考えていくこと。
身近な切り口から繋がる第一歩が踏み出せたように思っています。
みなさんとの関わりは、まだまだこれから!
ここで出会えたご縁をきっかけに、よい行動を考えていきましょう。
