全3回実施の松枝拾い活動、第1回・第2回は、奈多松原で実施。
第1回の3月15日は6名、第2回の3月16日は7名の方にご参加いただきました。

松枯れが起こる原因は・・・
マツノザイセンチュウという1mmほどの小さな線虫が
マツの樹幹に入ると、水の流れが悪くなり次第に弱っていきます。
弱ったマツに卵を産み付けにくるのが、
マツノマダラカミキリという虫。
マツの中で卵から幼虫、蛹、成虫へと成長する過程で、
センチュウがカミキリの身体に乗り込んできます。
成虫になって飛び立ったカミキリは、元気なマツを食べるのですが、
そのときにマツノザイセンチュウが移ってしまうのです。
これが、松枯れのサイクルなのです。
国や自治体は、松枯れ対策のため枯れ松を伐採していますが、
細い枝などをすべて拾いきってしまうのは困難です。
そのため、誰でも気軽にできる「
松の枝拾い」活動が被害のある各地で行われているのです。
今回の開催地の奈多松原は、伐採施業した方たちによって
ゴミも多かったので、松枝を拾いながら、清掃作業もしました。

松枝も拾いながら、ゴミも拾いながら。

被害にあい、伐採を行ったあとの松林を眺めながら歩きます。
カップめんや空き缶、発泡スチロールの箱等々落ちていました。

みんなであれこれ話をしながら進んでいきました。
3月16日は、 前日とは逆方向へ歩きました。


途中、松の皮を剥いで、中にいる
マツノマダラカミキリの幼虫を観察しました。
こんなに気軽に見つけられるのは、被害が大きい証拠です。。。

3月15日に活動したみなさん。

3月16日に活動したみなさん。
身近にあるけど、意識することが少ない松原のことを、
体感しながら考える機会になりました。次回は、3月23日の今津の松原です。
(本イベントは、
「カーボン・オフセットを伴う松原保全普及事業」の一環で実施しました。)