奈多海岸へ海底湧水の採取に行きました!

海底湧水や海藻についてお詳しい新井章吾さん。
常々、フェイスブック上ではご活躍を拝見していましたが、
ちょうど福岡にいらっしゃるタイミングにご一緒させていただきました。
海底湧水とは、波打ち際近くの浅い海底から出てくる湧き水のこと。
松原などの海岸沿いの樹林地に降った雨は、地面にしみ込み
砂の中を流れていきます。その真水によって、砂地にしみ込んで
濾過された海水が押し出され、湧いてくるのだそうです。
採取は意外と簡単な仕組みでした。
今回は新井さんがお持ちのプラスティックのたらいで湧水採取にチャレンジ!

快晴の暑すぎるくらいの奈多海岸で、膝下くらいまでつかるところに、
あらかじめ穴を空けホースをつけたたらいをセッティング。

袋を付けてしばらく置いておくとほんとに水が溜まってきました!!
袋の中の海底湧水と、周りの海水とを舐め比べてみました。
エグミや苦味が少なく、まっさらな塩水のような感じです。
そして採取した海底湧水を持ち帰り、塩づくり。

鍋に湧水を入れてグツグツ煮ていきます。

だんだんと水が少なくなっていき、塩が現れました!

さらに煮て、コーヒーフィルターを使ってにがりと塩に分離。
水分を含んだ塩は天日干しにして、完成です!
初めての塩づくり、成功しました!
美しい砂浜が保たれているのは波で洗われているから
とばかり思っていました。しかし、降った雨に押し出された
湧き水が、まるで下からシャワーを浴びせるように砂浜を
洗っていたとは驚きでした。
松原は住宅や田畑を守っているだけではありません。
雨を受けとめ、豊かな海底湧水を生むことで海辺の環境とも
つながっているんですね。
新井さん、貴重でとても楽しい体験をありがとうございました!
今後は、松枝や松葉の活用法の一つとして、
海底湧水を使った塩づくり体験もやってみましょう!
そのときはぜひ皆さま、ご参加・ご協力をよろしくお願いします。