今年もトーク・カフェがいよいよスタートしました!
昨年のゲストトークや対話の場で生まれたゆるやかなつながりや
よい雰囲気をベースに、生物多様性保全への取り組みを進める
きっかけとなる場をつくりたいと思っています。

第1回の今回は、かなたけの里公園で開催しました。
西区金武の農村集落にあり、園内には畑や果樹園を中心とした
里山の環境が残る場所です。

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今回のテーマは、「連携の事例を知る『生きもの×アートで生まれた広がり』」。
まほろば自然学校の岩熊志保さんと、NPO法人アートのたねの牟田佳子さんをゲストに、
2団体が協働で取り組んでいる事業「未来に続く自然体験 まほろばのくに」
についてお伺いしました。

お二人が出会ったのは、太宰府市の環境フェスタのミーティングの場だったそうです。
子どもを中心に、アートで地域をつなぐ活動をしている牟田さんが、
岩熊さんと一緒にやりたいと思ったのは、
「向いている方向が『子ども』というのが一緒だった」から。

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岩熊さんにとっては、最初はアートの世界がよくわからず、
まず受け止めて相手のことをよく知ることから始めたそうです。

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相手へ敬意を払い、それぞれが伝えたいことをきちんと整理する過程を
大切にしているからこそ、よい連携になっているんだなぁと気づかされました。
また、「明るい気持ちが地域も自分も元気にする」という、牟田さんの言葉。
楽しければなんでも!とは言わないまでも、
まずは自分たちが楽しむことが大切ということに、みんな深く共感しました。

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恒例のおやつは、開始前に一部有志で収穫したかなたけの里公園の柿や、
福岡市近郊で採取されたニホンミツバチのハチミツ。
ハチミツは、花粉が含まれる量が多いものや採れた場所が違うものなどの
味を比べてみましたが、どれもセイヨウミツバチのハチミツよりも
「濃い」味がする!という声が多かったようです。
参加者の方差し入れの、猪肉のスモークもいただきました。


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後半は、3〜4人の小グループに分かれてお二人のお話の感想などを話し、
そのあと「このメンバーで一緒にやったら面白そうなこと」をテーマに
自由に話をし合いました。
ゲストのお話に触発され、本当に面白いアイデアが!
話が拡がる、楽しい時間になりました。

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ちなみにこの日は、午前中にオプションで自然観察会を開催。
かなたけの里公園内のビオトープで活動する「室見川再生を語る会」の皆さんに
活動をご紹介いただいたり、ドジョウが戻ってきたビオトープで
生きものを採集して観察したり、、、
室内で話をするだけでなく、野外に出ていろんな生きものとの出会いを楽しんだのも
よい時間でした。

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今年は「違う分野のグループや人と連携の可能性を探ること」
「小さくても何かにみんなで取り組んでみること」を意識して、
全5回のトーク・カフェを実施していきたいと思っています。

次回は11月8日「生物多様性保全の活動を広めるには」。
福岡市内で活動する、「油山 森を育てる会(油山自然観察の森)」、
「ウェットランドフォーラム(和白干潟)」、
「元岡『市民の手による生物調査』(九大元岡キャンパス生物多様性ゾーン)」
の3グループからそれぞれゲストをお招きし、お話を伺います。お楽しみに!