第3回トーク・カフェのテーマは「生きものをよぶ庭づくり」。


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まずは、「環境デザインMiyuri企画」の花栗美百合さんから、
限りなく自然に近い庭づくりの事例や
そこに四季折々に訪れる生きものたちをご紹介いただきました。
山で木の樹形や石や岩の並びなどをじっくり観察し、
計画の参考にしているんだそうです。

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自然に近い、というと、
手入れはそんなに必要ないのかと思われてしまいがちですが、
花栗さんご自身も、自宅の庭は週に一回手入れをしているとのこと。
四季折々にそこに適した空間を生み出せるのは、
愛情をもって植物や庭を訪れる生きものたちに接しているからだなぁと
お話を伺いながら感じました。

そして、「ビオトープ管理会北部九州支部」の大平裕さん。
生きものをよぶ工夫はご自宅のお庭でも実践されているそうです。
でもまずは、「身近な場所に生きものがいる」ことに気づいてもらいたい、と。
プランターの下や、いつの間にか生えてきた雑草の周りをよく見れば、
たくさんの生きものがいるんです。

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また、生きものの生息地は
それぞれつながるネットワーク状になっている必要があるため、
小さな私たちの庭やベランダも重要な役割を果たしていることがあるそう。
ぜひ気が付いて、そういう場所を身近につくっていきたいですね。

おやつには、花栗さん特製の酵素ジュース(40種類以上もの植物のエキスが!)や、
花栗さんが庭をデザインされたパン工房「サライ」のパン、
循環生活研究所さんのピーマン味噌やダイコンが並びました。
ピーマン味噌がパンととっても合う!という意外な発見も。


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後半はいつものように感想や意見を共有し、花栗さん&大平さんに質問したり、会場のみなさんからもあれこれ意見をいただきました。

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印象的だったのは、
「今の社会にはキッチリした空間ばかり。
いい意味で曖昧だったり、グレーな場所が必要だと思った。」とのご意見。
生きものも、水辺と草地の境界線みたいなところ、
いわゆる田んぼの畔などを好むものがたくさんいるのですが、
今日のやりとりでそういう感覚になってもらえたことは、
とても嬉しいなぁと感じました。


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今回出た意見や質問への回答から、
「生きものをよぶ庭づくりイラストマップ」を作成する予定です。
どうぞお楽しみに!