ウナギが絶滅危惧種になったって!?

「話題のニュースに一歩ふみこむ 身近な環境を学ぶ講座」。

第1回「“ウナギ”のなにがどうなのか?」のレポートです。

(主催:福岡市/保健環境研究所)

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「どうもー。」

ヤフオクドームのすぐ横、まもる〜む福岡で開催された今回の講座。話題になった環境や生きもののニュースを、ちょっと掘り下げて学ぼう!という連続講座。エントランスのサインもウナギです。

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まもる〜む福岡のホール「GAIA」ではじまった講座、テレビ取材も2社入ってにぎやかです。まずはグリーンシティのヒゲさん渾身のクイズから。

 Q ウナギのかば焼きと梅干しを一緒に食べるとどうなる?

  1 お腹をこわす

  2 すごくおいしい

  3 とてもマズい

  4 別にだいじょうぶ

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…あまり勉強にならないヒゲさんのクイズはソコソコにしておいて、今回の「ご本人」の登場です。

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水槽で登場したのは3匹のウナギたち。みんなでペタペタ、ヌルヌルと触ります(粘液には弱い毒を持つので注意!)。

「この中に、養殖もののウナギと天然物のウナギがいるけどわかるかな?」と尋ねるのは、ゲスト講師の望岡先生。その大きさや色の違いにおどろきました。

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続いて、望岡先生のお話。ウナギの産卵場所を探索するドラマチックなお話はまるでNHKのあの番組のよう。きっとBGMは「地上の星」です。

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お話のあと、なんでも質問コーナーでは質問がとぎれません。

「ウナギの大好物は?」「なんで川にやってくるの?」「生まれた卵は日本にやってくる時、どのくらい減ってる?」「減った原因は?」「私たちはどうしたらいい?」

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中でも、川で成長したウナギが自分の身体をつくりかえ、産卵のためグァム沖まで数千kmを旅していくお話におどろきました。その準備ができたウナギは、目が大きくなり、黄色っぽかった身体が黒と銀色に変わります。そのウナギのことを体色から「シルバー」と呼ぶそうです。最後に水槽で登場したのが、まさにその「シルバー(写真一番上)」。これから数千kmを移動して産卵に向かうのです。道中の無事を祈ります!

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ウナギが減った理由は、1)漁獲、2)海洋環境の変化、3)河川環境の劣化。

節度を持ってウナギの食文化を楽しみつつ、身近な川に関心を持ち、よい川を取り戻していこう!と感じた講座でした。

ご参加の皆さん、ゲストの望岡先生、ありがとうございました!