通算で第17回目、今年度3回目となるトークカフェのテーマは「森のようちえん」。ま新しい赤坂公民館に素敵なお二人のゲスト、大宰府市の「森のようちえんブランコ」の西森綾子さん、そして鹿児島市の「かごしま森のようちえん」の市川雪絵さんをお迎えしました。
森での子どもたちの様子を伺う中、会場内でも子どもたちが遊び、安納芋が蒸かされる香りがただよう、あたたかな場となりました。

「森のようちえんブランコ」の西森さん(あやこっぴ)のお話。
沢登りや山登り、焚き火で焼き焼き、春の野草のお好み焼きづくり、渋柿で顔をしかめる…
四季折々の森を親子で一緒に楽しんでいる様子が伝わってくる紹介でした。

「かごしま森のようちえん」の市川さん(ひゃくいっちゃん)からは、ご自身の環境教育分野での経験を踏まえた、森のようちえん運営についての考え方をお話しいただきました。
「子育てはたくさんの大人の手で」
「自分の命は自分で守る(安全管理はするけれどあえて、こう言う)」
「雨でも雪でも森にでかける(あなたたちが生きていく環境)」
「森に入ると感度がビンビンになっている」など、
印象に残る言葉がたくさん。


子どもたちと育てた安納芋。ダッチオーブンで蒸かしてビニール袋へ。生クリームや砂糖と合わせてモミモミしてつくるスイートポテトを市川さん(中央)に教えていただきました。


他にも、「森のようちえんブランコ」で人気のおからクッキー、荒巻シェフの無農薬炒り黒豆など、
今回もおやつコーナーがとっても充実していました。

また、会場の後方には「かごしま森のようちえん」の写真パネルの展示も。

後半のトークセッションでは、少人数に分かれてゲストも交え、出席者同士の交流や意見交換を行いました。

最後の質疑応答では、
「事故は怖くないですか?」
「(就学前のカリキュラムで求められている)ハサミ等の使い方はいつ教える?」
「保護者の変化は?」などの質問が。
これからの福岡での「森のようちえん」、そして「自然や生物多様性を体験する場づくり」の広がりに期待が膨らむ、そんな半日となりました。
(主催:福岡市環境局/「平成28年度生物多様性ふくおか戦略推進業務委託」)