野外活動やイベントでは、そこでどのようなリスクが考えられるのかを
洗い出し、その対策・対応を準備しておくことが大事です。
考えられる危険を事前に評価して備えることを「リスクアセスメント(=危険の評価)」と呼びます。
志賀が理事を務めるNPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク
(https://www.facebook.com/jcvn.net/)の研修でも重視しており、
時間を多めに割いています。
ごく簡単に説明すると、リスクアセスメントは以下のように進めます。
1)計画している活動やイベントで考えられる「リスク」を全て書き出す。
2)個々の「リスク」について「程度」「頻度」の両面から三段階評価する。
3)個々の「リスク」で、起こさない「対策」と起きた時の「対応」を考える。
4)「対策」と「対応」に基づいた行動(計画の変更、道具の準備など)を行う。
リスクアセスメントを行うと安全意識が高まり、目配り・気配りのポイントが
共有されるため、スタッフトレーニングとしても非常に効果的です。
似た取組みに「KY(危険予知)活動」があります。
進め方自体はよく似ていますが、以下のような違いがあります。
<リスクアセスメント>
○主催者や責任者、企画担当者が、
○活動・イベントの数週間〜数ヶ月前(企画・計画時)に、
○安全な企画・プログラム・体制づくりを行うために実施する。
<KY活動>
○当日のスタッフ全員が、
○活動・イベント実施の直前(当日の朝など)に、
○安全管理に関する情報共有や意識向上を行うために実施する。
自然学校やNPOでは組織が小規模なため、責任者や企画担当者と
当日のスタッフが同じで、あまり違いが無いということもあるでしょう。
大事なポイントは、
1)企画・計画段階で無理のない計画づくりや、事前にできる準備・
体制づくりを行うこと(リスクアセスメント)
2)当日に、その日関わるスタッフ全員で安全に関する情報や
思いを共有して活動にのぞむこと(KY活動)
というところにあると思います。
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