安全管理のコラム第20回「蜂刺されとアナフィラキシー」 2017年8月

そろそろスズメバチやアシナガバチの巣に働き蜂が増えてくる時。だんだん防衛本能が強くなって,野外活動をする人は用心したい季節になってきました。

政府統計で「スズメバチ,ジガバチ及びミツバチとの接触」を原因とする 亡くなった方の数は下記の通りです。
  平成25年 合計24人(男性19人/女性5人)
  平成26年 合計14人(男性  9人/女性5人)
  平成27年 合計23人(男性20人/女性3人)
原因は蜂毒自体ではなく「アナフィラキシーショック」でしょう。 アナフィラキシーとは短時間に全身に起こるアレルギー症状のこと。 蜂毒などの原因物質が体内に入って数分〜数時間で,じんましんやかゆみ,息切れ,嘔吐などが見られます。さらに呼吸困難や意識障害などの生死に関わる危険な状態になった場合を「アナフィラキシーショック」と呼びます。
一説には,2回以上蜂に刺された人の10%にアナフィラキシー症状が起こり, その中のさらに数%がアナフィラキシーショックに至る,ということだそう。根拠となる統計データが見つけられませんでしたが,経験的にそのくらいなのかもしれません。

野外活動で蜂刺されを防ぐには「長袖等で肌を守る」「明るい色の服を着る」「香水や整髪料を使わない」「蜂を見かけたら身を低くして静かに離れる」などが基本。運営者の立場であれば「現場下見をする」も必須です。
もし刺されてしまったら,
 ・姿勢を低くし,速やかに安全な場所に移動する。
 ・傷口を流水で洗う。
 ・(受傷者の判断で)抗ヒスタミン系軟膏を塗る。
 ・傷口を冷やして安静にする。
といった対応となりますが,この時に重要なのはアナフィラキシーの症状がないか目を離さずに観察することだと思います。

もし全身の腫れやじんましん,吐き気,めまい,息苦しさ,冷や汗などが見られたら,躊躇なく救急車を呼ぶべきと思います。また受傷者がエピペン(アドレナリン自己注射薬)を処方され持参しているのであれば,自分で太ももに注射してもらいます。蜂毒アレルギーの有無は医療機関で検査できますので,野外活動に関わる人は検査を受けておくとよいと思います。

(参考)いずれも2017.08.15.閲覧
 「都市のスズメバチ」http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/menu.htm
 「アナフィラキシーってなあに?.jp」http://allergy72.jp/

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