安全管理のコラム第21回「エピペンのこと」 2017年9月

前回,蜂毒に対する応急処置として少しだけ触れたエピペン。

エピペンは,アナフィラキシーの症状に対して使用し,症状の進行を一時的に緩和する「アドレナリン自己注射薬」です。商品名は「エピネフリン・オートインジェクター」。日本ではファイザーが輸入・販売しています。
ケースから取り出して安全ピンをはずし,太ももの外側に強く押しつけると,中のバネの力で一定量の薬液(アドレナリン=エピネフリン)が注射される仕組みです。

エピペンは専門医の診断の上で「処方」されるもので,基本的に本人が自分に対して使用します。薬局で気軽に購入できるものではありませんし,持ってるからといって第三者に使ってよいものではありません。(医師や救急救命士のほか,食物アレルギーを持つ児童・生徒を想定して,保護者や学校の教職員等が処方を受けた本人に代わって打つことは認められています。)

とは言え,自然体験や森林ボランティアに関わる者としては,自身の蜂毒アレルギーの有無に関わらず,エピペンとそれを使う人のことを知っておくとよいと思います。

 ・蜂刺され等の結果,全身のじんましん,呼吸困難(息切れやゼーゼー),
  意識レベル低下,嘔吐などの症状が複数見られ,アナフィラキシーと
  判断される場合,速やかに救急車を要請する。
 ・本人にエピペンの有無を確認し,持っている場合は使用できるように補助する。
 ・エピペンが使用された場合,本数や時刻を記録しておき,救急隊や医療
  機関へ報告する。
 ・症状は急速に進行することが多いため,救急隊もしくは医療機関に引き継ぐ
  まで目を離さない。
 ・万が一,反応及び自発呼吸が失われた場合,胸骨圧迫やAED等の救命措置を行う。


エピペンの効果時間は注射後15分間程度です。打ったからもう安心というものではなく,医療機関につなげる時間を作ってくれるものと捉えるべきと思います。

(参考)いずれも2017.09.11.閲覧
 「アナフィラキシーってなあに?.jp」
  http://allergy72.jp/
 「エピペンを処方された患者さまとご家族のためのページ」
  http://www.epipen.jp/top.html
 「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」
  http://www.gakkohoken.jp/book/pdf/0100.pdf

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