2020.1.13 第3回生きものと私たちのくらしトーク・カフェ〜いけばなと生物多様性〜

今年度最後のトーク・カフェを開催しました!
テーマは「いけばなと生物多様性」。ゲストは長年、いけばな指導を行ってきた
華道家元池坊 福岡支部の小寺福代さんです。

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はじめに、小寺さんから「いけばな」の歴史や基礎知識について、質問を交えながら
お話しいただきました。いけばなの先生と聞くと少し緊張してしまいますが、小寺さ
んは雰囲気づくりを意識して、あえて着物を着ずに参加してくださったそうです。
今回の参加者にはいけばな初心者の方もいれば、経験者で別の流派の方もいらっしゃい
ましたが、自由な雰囲気の中で自然と話が広がっていきました。

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教えていただいた池坊の3つのスタイル。
「生花」「立花」「自由花」
小寺さんのお話のあとは、文字通り自由にいける「自由化」を野草で体験!

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収まり切れていませんが、イベント当日の午前中、小寺さんとスタッフが
集めてきた花材たち。その数なんと30種!どれも道端や野山に生えている草花です。

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ブリキのバケツに入れたナズナ。
田んぼの畔や畑の中に花を咲かせていますが、こうして見せるとお洒落じゃないですか?
セイタカアワダチソウも収穫したハーブっぽい。ボタニカルシャンプーコーナーの
POPにありそう!みんな外にいた時とは違った可愛さを感じさせます。

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わいわいしながら花材選び。
参加者はこの時期にこれだけの草花が花を咲かせていたり、実をつけていたりすることに
驚いていました。嫌われ者の引っ付き虫「センダングサ」も、花材に使うとおもしろいとの声も。
初めて見る種類はスタッフへ質問。プチ観察会の時間ともなっていました。

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お花をいける花器は愛宕の森と緑を守る会さんにご協力いただいて、青竹を利用しました。
やさしいピンクの花を咲かせたスイバが映えますね。

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小寺さんからアドバイスをいただきながら、思い思いの作品ができあがっていきました。
小寺さん曰く、「センスとは持っているものでなく、培われるもの」だそうですよ。
初心者も思い切れます♪

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できあがった作品は並べて展示。
1つとして同じものは無く、それぞれステキな存在感を出していました。

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最後は、体験で利用した草花たちについて考えました。
「30年前だったら採集する場所に困らなかったのでは?」というスタッフの問いに対し、
参加者は皆、大きくうなずいていました。
昔は家のすぐ側でどこでも採れたはず。気づけば今、どこで集められるか思いつかない。
ちょっと地味で人の目につかないような草花たち、知らないうちに遠い存在に
なりつつあるようです。

今回はトーク・カフェの新たな試みとして、伝統文化から生物多様性を考えるテーマでした。
「いけばな」に惹かれてご参加いただいた方も半数以上いらっしゃり、
より幅広い方に生物多様性に関心を持っていただくことができたのではと思っています。
来年度以降のトーク・カフェでも、このようなテーマを計画していきたいです!

(主催:福岡市環境局保健環境研究所)