キョウチクトウスズメ(2020年5月)

私のリモート業務が始まったのは4月の頭でした。事務所の廊下から見える高く真っすぐ伸びた樹、チャンチンがまだ淡い桃色のステキな葉を展開させていた頃。この間、事務所に立ち寄った時に見た姿は別の樹のように青々としっかりした葉を繁らせていました。
緊急事態宣言の解除、学校再開、世の中も再び動き出しましたね。

さて、外出自粛につき昆虫動画の新作はできていません。ですので、今回は過去作を再編集したものを紹介したいと思います。

福岡では運が良いと見れる蛾、「キョウチクトウスズメ」です。
なぜ運が良いと見れるのかというと、実は本来この蛾は福岡には分布していないのです。低気圧や台風などに乗って沖縄地方や東南アジアから成虫がやってきて、運よく辿りつけたものが子孫を残し、数を増やしたところで私たちの目にふれているのだと思われています。でも、残念なことに彼らは福岡の冬を越すことはできません。せっかく子孫を残しても、ここで途絶えてしまうので定着には至っていないの
です。今のところは。
晩夏、公園や団地でよく見かけるわりに、猛毒をもつキョウチクトウの樹の葉がボロボロになっていたらサインです。不思議な青い目玉模様をしたぷりぷりイモムシを探してみてください。

2013年以降、私たち夫婦はシーズンが来たら毎年目を光らせていますが、福岡市でこの年ほどの「大発生」は起きていません。どことなく南国感漂うこの美しい蛾が、はるか上空を飛んで海を越え、国境を越え、私たちの住む街にやってくる。想像するとワクワクしませんか?やっぱり虫にはロマンがあるなぁ。

 

<おまけ>

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先日、グリーンシティ福岡の事務所にとまっていたそうです。
ステルス戦闘機のようなフォルム、緑色のカモフラ柄。キョウチクトウスズメと共通点はありますが、こちらは同じスズメガの仲間のウンモンスズメです。サクラなどを食べるので街中でも見かけます。鮮やかな緑色をしたキョウチクトウに対して、こちらは渋めな抹茶色。サクラを食べるし後翅はサクラ色だし、なんか和テイスト。以上、雑な見分け方でしたー。