しばらく会ってなかった、特徴あるツクシマイマイさんと、ひさびさの再会を果たしました。
初めて出会った時に撮影した写真の日付を見ると、2016年5月。つまり4年ぶりの再会です。
すぐ近所の民家のブロック塀で見つけた、特徴的な色合いのツクシマイマイ。
とても美しいお方だったので、非常に印象的でした。
しばらく会えていなかったので、どこかに旅立ったか、最悪ナメクジ駆除剤でも撒かれてしまったかと思っていました。

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再会したツクシマイマイ

初めて会ったころは、まだ殻の開口部の反り返りがなく、成長途中の若いツクシマイマイでした。
今回は少し大きくなって、反り返りができています。
開口部の反り返りは、これ以上成長しないという印です。 4年前はつやつやのきれいな殻でしたが、今は風格が出てきています。
たくさん移動して、たまたま元の場所に戻ってきたのか、4年間ほとんど移動しなかったのかはわかりません。
ツクシマイマイの寿命はよくわかりませんが、もう良い歳ではないかと思います。 また会えるといいなぁ。

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2016年当時の同じツクシマイマイ

かたつむりを見ていると、こうした思い出のマイマイとの再会がときどきあります。
殻に特徴があったり、一時的に飼育したりして、愛着のできたマイマイは自然に「個体識別」ができるので、なつかしい気持ちになったり、成長が嬉しくなったりします。
車道も近いし、民家にはナメクジ駆除剤や殺虫剤、除草剤などが撒かれたりすることもあるのに、よく同じ場所でずっと生きていたなぁと思います。 ツクシマイマイの殻に個性があるということは、同種内にも個体ごとの多様性があるということ。
種の同定をするためには厄介な要素でもありますが、こうした再会があると、多様性っていいものだなぁと実感します。