ファシリテーショングラフィックではイラストを入れることよりも,出席者の発言を聴いて書くことが優先です。かわいく&見た目よく仕上げることではなくて,話し合いをよりよくすることが目的なので。

とか言いながら

・文字で書くよりイラストの方が早かったり,わかりやすい場合

・時間の余裕がある場合

には,人のイラストを手早く描いたりします。場が和んだり,印象に残ったりします。
どういったイラストを描くか決まりはありませんが,私の例をご紹介します。
鏡餅みたいな頭だな,と思うので「もち人形」と呼んでいます。簡単です。

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まず頭から書きます。まんまる(左)より,ちょっと横につぶれた方(右)がかわいく見える気がします。丸を描いたら,目をチョンチョンと打って,口をクイっと描いたらそれでOK。

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目をチョンチョンと打つ時,どのくらいの高さに打つかで印象が変わります。哺乳類に共通する傾向ですが,大人の目の位置は高く,子どもは低い。なので目の高さの違いで大人(左・中央)と子ども(右)を描き分けることができます。ちょうど真ん中より,キモチ低めくらいが子どもの位置。かわいい。

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目を打つ場所と口の位置を上下左右にずらすことで,見上げたり,うつむかせたりできます。

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頭ができたらそこから2本,線を下ろすことで肩や体を表現することができます。左上がノーマルな状態だとしたら,少し上から線を下ろすと猫背or肩を落とした雰囲気に。また右上のように,左右でバランスを変えても動きが出て面白いです。下の段のように手を出したり,グッドサインや腕組みなども使えそうですね。

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頭には毛を3本生やしています。これ結構便利で顔の向きをはっきりさせることができます。3本の毛は後頭部に生えてるイメージ。もち人形が向こうを向いてほとんど顔が見えなくても,3本の毛が左に生えていたら体は右を向いている,右に毛が生えていたら体は左を向いている,と見えてきます。

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ということで,もち人形が何人か集まってワイワイやっていたり,歩いていたり,踊っていたりする様子を描くと,文字だけでは表現しにくい場の雰囲気を表すことができます。2,3人のもち人形であれば,慣れれば数秒から10数秒で描けるんじゃないかと思います。

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日本にいる人は結構,漫画を読んでいるので漫画独特の記号的表現(漫符・まんぷ)がほとんどの人に通じます。実際は汗が空中に飛び散ったり,十字に血管が盛り上がったりすることはなさそうですが意味は通じます。さまざまな漫符や目や口のかたちなどを真似すると表現の幅が広がります。ただ,このような表現が国外でどの程度通じるかは試してみないとわかりません。

 


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