まもるーむ福岡でふくおか環境連絡交流会をおこないました。今回から新たな試みとして、通常の現地での参加に加え、オンラインでも参加できる体制を整えました。テーマは「環境活動と新型コロナ感染症」。
会場に映し出されるオンライン参加者のみなさん
まず今回の新型コロナウイルスの影響を受け、各団体がどんな風に対応し、取り組んだかを発表していただきました。
NPO法人かいろう基山 松原氏
松原氏には、かいろう基山の日頃の活動や自粛中の様子をお話しいただきました。
緊急事態宣言後、メンバーとこれからの活動をどうするかについて意見交換をし、マスクや三密を避けるなどの感染対策を取りながら、主に農家のための竹チップ作りをする活動を続けられたそうです。一般参加を募るイベントは一時中止したとのことでした。
福岡県自然観察指導員連絡協議会 兼 日本野鳥の会福岡支部 田村氏
福岡県自然観察指導員連絡協議会、日本野鳥の会福岡支部の2つに所属する田村氏からそれぞれの団体についてお話しいただきました。
福岡県自然観察指導員連絡協議会からは、「コロナ禍における自然観察会の手引き(ガイドライン)」資料を紹介いただきました。感染予防対策と運営の工夫について、スタッフが事前に準備しておくこと、開催中に気を付けること、また開催後に気をつけることなどがまとめられています。
次に、日本野鳥の会福岡支部の活動について。
月に6か所でおこなっていた探鳥会を3月から中止していたそうです。
中止を知らずに来る一般参加者もいるので、集合場所には対応する担当者を配置していたそう。ただ、野鳥の記録については担当者のみで続けていたそうです。
自粛解除された後は各場所の担当者の意見を聞きながら、3か所で再開し、残り3か所で様子を見ている状況とのこと。密にならないよう、距離を取ってもらい、おしゃべりをできるだけ控えてもらう等の工夫をしているそうです。
お二方の発表後、質問や感想、ご意見を会場では付箋で、オンライン上ではチャットに書き込んでいただく形で集めました。全て読み上げていきましたが、うんうんと頷きたくなるような共感できる内容ばかり。
たくさんの質問やご意見をお話いただく中で、実際に「直前に泣く泣く中止を決めた」「現在もすべてのプログラム中止している」「参加していた
道具の使い方の研修が途中から中止になってしまった
」などの他の各環境団体の状況もお聞きすることができました。
これからの話題では、
・活動ができなくなったけれど、発信することが大事。Youtubeを始めて、新しく応援してくれる人と繋がれた。
・
こういう状況だから、参加者が減ってもいい。それでも活動を継続することを優先して
いくことが大切。少なくてもかまわないから、継続することを選択するほうが正解だと思う。
・
コロナアプリ「ココアCOCOA」を積極的に入れてもらったらどうだろうか。
など、前向きになれそうなお話も伺うことができました。
「これさえやっておけば大丈夫!」というような感染予防策は無いのですが、これからも悩んだり、工夫したりして乗り切っていきたいですね。そしてこんな風に環境活動をする者同士が情報交換したり、相談しあえるのは大変心強いです。
(小さくても!)活動を続けていきましょう。ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!
(主催:福岡市環境局保健環境研究所/2020年度まもるーむ交流活動支援業務)