福岡市環境局さんの2つの企画「ふくおかレンジャー研修会」と「ふくおか環境活動発表会」がコラボし、オンライン発表会「地域の自然と環境活動」を開催しました。
会場のまもるーむ福岡からは「ふくおかレンジャー」として活動されている各校区の方々、そして「ウエットランドフォーラム」、「こうのす山であそぼう会」の皆さまに活動について発表していただきました。オンラインには環境活動に興味関心のある方々が県外からも集まってくださいました!

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前半は、若宮・片江・今津・和白・東若久・元岡・多々良・赤坂の8校区のふくおかレンジャーの皆さまにお話しいただきました。

ふくおかレンジャーでは、公民館をベースに遊びや体験を通じて、地域の生きものや自然の大切さや楽しみ方を伝える活動を行っているそうです。余談ですが、小学校区に1つの公民館がある福岡市は全国でも珍しい自治体だそうです。現在は148館あるとのこと。

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トップバッターは今津校区。2018年から活動を開始し、今津湾周辺での生きもの観察会や、海岸で拾ったものを使ったアート作品づくりなど、海に面した地域の特性を生かしたイベントを行っていました。

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片江校区の方々はオンラインで発表してくださいました。身近な場所での再発見をテーマに、公民館裏の公園・通称タンク山で植物観察会をされたそうです。

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元岡校区では、瑞梅寺川河口・干潟で野鳥観察会を行ったそうです。チラシに書かれたサブタイトル「カモを見つけにカモーン!」に参加者から笑いが起こりました。参加しやすい雰囲気づくり、大事ですね!

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和白校区では干潟の野鳥観察や、鳥をテーマにしたゲームを福岡工業大学や城東高校の学生さん達と一緒に行ったそうです。会場には城東高校の学生さんもいらして、コメントをくれました。

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前半終了後の休憩時間。展示コーナーで交流する皆さん。

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城東高校さんの展示スペース。一際目を引いていた鳥キャップがかわいい〜!!

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後半は福岡市内の干潟と森で活動を行っている2団体からお話を伺いました。

まずは「ウエットランドフォーラム」の松本さんから。
福岡市東区にある主な活動地・和白干潟、2016年から活動している「ガタレンジャー」について紹介していただきました。
干潟の生きもの、生きもの探しをする親子、調査や保全活動を行う大人・子どもの姿など、たくさんのキレイな写真から活動の楽し気な雰囲気が伝わってきます。

その様子はYoutubeでもご覧いただけますので是非ご覧ください!

楽しんでもらった子ども達に、それを周りの大人や子どもに広めてもらうことを大事にしているそうです。

次に、福岡市南区・中央区・城南区を跨ぐ鴻巣山で活動されている「こうのす山であそぼう会」の高濱さんから発表していただきました。

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↑ オンライン参加者からはこんな感じで見えています。
「こんないい山があるのに、子どもたちがあそんでいないのはもったいない」という声から始まった親子の「お山あそび活動」。今年で7年目になるそうです。
スライドでは森の中で走り回る子ども達の姿や、落ち葉の中に入る子の姿も。スタッフの方々は自由に遊ぶ子ども達の安全に目を配る役割をしているそうでうす。

発表後は全体で意見交換を行いました。

「野鳥観察では、いざ当日になると見つからないということが心配されますが、対策は?」という運営上のよくある悩みの他、オンラインからは「福岡市のことを全く知らなかったのですが、素晴らしいと感心しました。地域戦略を作る過程でレンジャー制度を創ることになったのですか?環境行政をしっかりしようという契機はどこにあったのでしょうか?」など、県外の方が環境局さんへご質問される場面もあり、盛り上がりました。

10団体が発表したボリュームたっぷりな2時間半。発表してくださった方々、参加者の皆さまにも、これからの活動にきっと何か収穫のある場となったのではないでしょうか。依然、新型コロナによる影響が続く世の中ですが、工夫して活動を継続していきたいですね。

(主催:福岡市環境局)