よく聞かれる質問の1つに「どうしてかたつむりを好きになったんですか?」というものがあります。

これは、物心がついた頃、すでにかたつむりを好きになっていた私には答えられない質問です。ただ好きなだけなのです。


とはいえ、記憶に残っていないだけで、好きになるきっかけは何かあったのかもしれません。
先日、手がかりを1つ発掘しました。この作文です。

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     かたつむり

        のじま さとし

かたつむりとあそんでいたらめ
をさわってしまいました。そうした
らめをひっこめました。おにいちゃ
んといきました。ゆうすいちの
ちかくのすいどうのところにいま
した。ちっちゃいかたつむりでした。
1ぴきでした


東京の小学校に入学して間もない頃に書いたと思しきこの作文、あいにくもう私の記憶にはありません。

「かたつむりとあそんでいた」という表現が最初に出てくるところが、我ながら興味深いところです。「かたつむりであそんでいた」とか「かたつむりをつかまえた」ではないのです。

 

私にとってかたつむりは、遊び友達だったのでしょう。

「めをさわった」ではなく「めをさわってしまった」と書いていることからも、当時から敬意を持っていたことが伝わります。

 

身近な場所に居て、直接触れることができて、リアクションがあるということが、重要だったのかもしれません。
そんな体験があったからこそ、かたつむりを遊び仲間として意識できたのでしょう。

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(これも発掘したねんど作品)

 

生きものを遊び仲間として感じられるような環境や機会づくりを、これからも大切にしていきたいものです。
子どもの頃の作文を発掘して、あらためて思い直しました。

 

ところで、私、野島はこれまでグリーンシティ福岡の外部のサポートスタッフでしたが、4月から正式なスタッフとなりました。
あらためまして、よろしくお願いいたします。