福岡県の緊急事態宣言を受けて、完全オンライン開催となった今回のトーク・カフェ。せっかくならオンラインの利点を生かそうと、会場はまもるーむ福岡を飛び出して、うきは市の野草ベーグル店「Plantago」さんまでお邪魔し、Zoomで現地からお届けしました。

ゲストはPlantagoのゴトウタカコさん(写真右)と、キヨさん(写真左)。
クズの花が咲き、川のせせらぎが響くお店のテラスでお話しいただきました。
Plantagoはラテン語で、オオバコという意味。踏まれても踏まれても生えてくる、私たちの足元にある代表的な野草の1つです。

まずは摘みたての野草を実物で見せていただきました。
ちなみに、指で示しているのはニラの花です。

それから、ゴトウタカコさん直筆のノートで、野草散策の際に大事なことを説明していただきました。
摘み草の心得として「自分が食べる分だけを摘む」「疑わしいものは摘まない」「摘んでもよい場所を知る」という3点を教えてくださいましたが、とても大事なことですね。
あわせて、代表的な食べられる野草も紹介してくださいました。

その後は調理場に移動して、野草料理をしていただきました。
料理番組みたいな雰囲気ですが、「できたもの」をあらかじめ用意していたわけではなく、本当にこの場で作ったものばかりです。どれもおいしそう!

野草のフリット(イノコヅチなど)

クズの花のおにぎり

スベリヒユの納豆

ヨモギとツユクサとクワの葉、そしてクズの花がのった「野草のピザ」

ツユクサのスムージー

クズのアイスクリーム

休憩を挟んで、スタッフが実際にいただきました。
画面の向こうにも味が届くと良いのですが、野草の風味のやさしい味が、どれも本当においしかったです。

参加者のみなさんからもたくさんの質問をいただき、ゲストのお二人も丁寧に答えてくださいました。
最後にキヨさんからは「おいしいってどういうことなのか」という根本的な問いをいただきました。
自分自身の体と心で感じる「おいしさ」ってなんだろうと、あらためて考えさせられるお話でした。
ふだんの散歩道に生えている植物が、どれも宝物に見えてきた今回のトーク・カフェ。
ご参加いただいたみなさんも、ありがとうございました!
(主催:福岡市環境局保健環境研究所/2021年度まもるーむ交流活動支援業務)