糸島の古民家に移り住んで1年が経ちました。
玄関前には、小さな人工の庭池があります。
おそらくかつては、コイでも飼育していたのだろうという雰囲気です。
昨年ここに住み始めたときは、何年も水を抜いたままの状態で、落ち葉とノハカタカラクサなどの植物でいっぱいでした。
一方、奥に水たまりが残っていたのか、ウスイロオカチグサという水辺を好む陸貝もいました。
昨年の夏、その池に生えた植物や泥を減らして、ヒビを塞ぎ、排水口にふたをして、水を入れました。
最初はたくさんのボウフラも湧きましたが、じきに落ちつきました。
そして、次に現れたのはアカハライモリでした。
岩陰に最初から隠れていたのかもしれません。
その後、ヤゴなどの水生昆虫も出現しました。水があるだけで、色々な生きものが集まってきます。
そしてこの冬、そこにニホンアカガエルの卵塊を見つけました。
最初に発見したのは、5歳の息子です。
1月末。オンライン勤務中のことでした。
「おとうさん! いけにカエルのたまご、あったよ!」
勤務時間なのも忘れ……てはないですが、カメラを片手に池に急ぐ私。
パッと見ても気づかないところに、その卵はありました。
よく見つけたなぁ。
数日後にはさらに卵塊が増え、全部で6つの卵塊が出現。
そして、これを書いたまさに今、新たに7つが見つかり、合計13個。
産んでくれるのはうれしいことですが、この小さな池に対して多すぎるようにも感じます。
ニホンアカガエルは、冬に浅く水の溜まった環境がないと、産卵できません。
13個も卵塊が出現したというのは、それだけニホンアカガエルが多いということなのでしょうか。それとも、それだけ繁殖に適した環境が少ないということなのでしょうか。
最近はふ化して、よちよち泳ぎの小さなオタマジャクシも現れ始めています。
成長の様子を確認するのが、日々の楽しみです。