私は野草の天ぷらが好物です。
毎年、自分の誕生日の夕食メニューにしてもらっています。
野草の天ぷらは、ただ食べておいしいというだけでなく、いつも見ている植物が「どんな味がするんだろう」とわくわくするのも、好きな要素の1つです。
古民家に住み、野草を庭でとれるようになったというのは、とってもうれしいです。

妻が夕食を天ぷらにすると教えてくれたときは、リモートワークの合間にめぼしい野草を摘んでおきます。
はさみは使いません。手でちぎれるやわらかい部分がおいしいからです。
○シンプルにおいしいもの
野草の天ぷらのなかでも、私がシンプルにおいしいと思うのは、ユキノシタと、ヨモギです。
ヨモギの香りは天ぷらにしても消えず、食欲をそそります。
ユキノシタはうちの池の周りにあるのですが、あまり多くありません。
今後ユキノシタが増えるように、はびこっている外来植物を除草したり、分散させて植えてみたり、ちょこちょこ手を入れております。
カラスノエンドウ、ハコベの類、ハハコグサ、オオバコ、スギナ、ミツバ、カキの若葉、イノコヅチ、ツバキの若葉なども、くせがなくておいしいです。

○個性の強いもの
独特な香りの強い、ドクダミ。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、天ぷらにすると独特のにおいは半減して、これが意外といけます。
パクチーのようなクセのある味が好きな人にはおすすめかも。
カキドオシもまた、ドクダミほどでないにせよ、個性があります。
○味のあるもの
スイバは熱が通るとフニャフニャになりますが、酸味があっておいしいです。
5歳の長男もスイバの天ぷらが好きなようで、「おいしいすっぱさ」だと言います。
サクラの若葉には苦みがあって、奥の方にほんのりサクラの香りもあって、良いです。

まだチャレンジしていない野草もいろいろあります。
今後食べられるようにと願って、池には近所で採ったセリを植えました。
たくさんふえて、気軽に食べられるようになるといいなぁ。
※野草には危険な毒草もあります。識別に自信のないものは食べないようにしましょう。