WWFジャパンさんが主催のオンラインツアー、WWFサステナブル旅行社presents
「普段は見られない食べ物の裏側をちょっとのぞいてみませんか?〜お米編〜」の
観察会パートを担当いたしました!
当日の様子がYouTubeで公開されています(観察会は後半です)https://www.youtube.com/watch?v=5IUBRnQAtZk

ガサガサで見つかったモツゴ(東与賀町の水路にて)
オンライン観察会の前にWWF並木氏から「WWFが取り組む水田・水路の生態系保全について」、
東与賀支所の福岡氏から「シギの恩返し米の取り組みについて」、
AKOMEYA TOKYOの蒔田氏から「AKOMEYAの取り組みについて」、
オンラインでの発表がありました。
観察会の舞台となるのはその「シギの恩返し米」が作られているエリア。
環境に配慮した改修工事がされた水路でです。

三面コンクリートで固める水路とは違い、木の杭を打ち込んでつくられる水路です。
観察会で案内してくださるのは福岡県保健環境研究所の専門研究員である中島淳さん。

トレードマーク?の素敵なお帽子で登場の中島淳さん
オンライン観察会がスタートする直前まで土砂降りだった現地ですが…

車のフロントガラスに大粒の雨が打ち付けます。
幸運にも観察が始まると雨は小降りに!!
今なら大丈夫と中島さんが水路に入り、網を持ってガサガサと生きもの探しをしてくれました。

水路でガサガサ中島さん、撮影はグリーンシティ福岡のヒゲさん

網の中にはたくさんのミナミヌマエビやスジエビ!
それだけでもすごいのですが、いろんな魚も見つかりましたよ。

肉食のドンコの口にはたくさんのするどく尖った細かい歯がびっしり!

きれいに光っていたのはオイカワ

網で生きものを撮影する様子

空気を抱いて水の中を移動するマメガムシ

事前の仕掛けなどで捕獲したヤリタナゴ(上)とニッポンパラタナゴ(下)

元気のいいトウヨシノボリ
タナゴはイシガイなどの2枚貝に卵を産み付けるそうです。
その貝の仲間の赤ちゃんは幼生の間はしばらくヨシノボリなどの魚に寄生しなければ生きられないそう。ここにヨシノボリがいるということは回りまわってタナゴたちを助けているのですね。

最後に参加者からの質問に中島さんが木の杭の水路が生きものたちにとってどうして大事なのか解説してくださいました。
杭の上の浅い水がたまるところがポイントとのことで、杭は必ずしも木でなくてもよいということ。浅い水場に草が生え、エビたちがたくさん生息することでドンコなどの肉食の魚たちも生きていけるのですね。

イベントに参加のみなさま、ありがとうございました〜!
主催:WWFジャパン