10月15日は、アイランドシティに整備中のはばたき公園の「湿地の生き物観察会 オンライン」を開催しました。整備中のため普段は入ることができないはばたき公園。様子が気になる地域の方や、生きものや自然に関心のある方たちに参加していただきました。

フィールドスコープから見えたカモの仲間

この日は、野鳥に詳しい服部さん、水生昆虫に詳しい富山さん、植物に詳しい九州産業大学の内田先生と豪華な3人をゲストに迎え、園内の豊かな自然を紹介していただきました。
まずは野鳥を観察。
バードハイドに設置したフィールドスコープからカモの仲間たちを見た後は、服部さんに、公園から見られる野鳥を紹介していただきました。これから野鳥の渡りの季節を迎えます。どんな野鳥に会えるのか楽しみですね。
次は池に移動して、内田先生から水辺の植物を紹介していただきました。辺りに群生しているヨシの穂を観察。池の水質を浄化する役割を担っていますが、適度に抜いて繁りすぎないようにする必要があります。
園内を見渡すと黄色のかわいいお花があちこちに咲いています。ナルトサワギクです。繁殖力がとても強いため特定外来生物に指定されていて、摘んで持って帰ったりすることはできません。
現在毎月行っている「湿地の居場所づくり体験会」では、時々除去作業を行なっています。
最後に、富山さんから池の中に住む水生昆虫を紹介していただきました。
まずは池の中で網をサッと一振り。たった一振りでたくさんの昆虫が網に入っていました。
その後、あらかじめ捕まえてくれていた生きものを観察。オタマジャクシやゲンゴロウの仲間たちもたくさんいました。小さな生きものを顕微鏡で拡大して、みんなで観察できるのはオンラインならではです。
はばたき公園には、1時間ではとても紹介しきれない程豊かな自然に溢れています。参加してくださったみなさんからもたくさんのご質問をいただき、関心の高さがうかがえました。
はばたき公園は令和6年度に一部供用予定です。楽しみですね。

野鳥の紹介をしてくださった服部さん

水辺の植物を紹介する内田先生とひげさん

ヨシの穂先を観察

特定外来生物のナルトサワギク

ガサガサした網を覗く富山さん

今にも飛び立ちそうなハイイロゲンゴロウ

ツブゲンゴロウの仲間