1月22日(日)は、まもるーむ福岡で「ふくおか環境連絡交流会『WWFジャパンの水辺保全』」を開催しました。
WWFジャパンの久保優さんに、はるばる福岡まで訪ねていただきましたよ!

長野県出身の久保さん。

現在は東京、京都、長野の三拠点生活で、しばしば九州にも来られているそうです。

WWF(世界自然保護基金)は1961年にスイスで設立され、
現在は世界100カ国以上で活動する有名な環境保全団体。
そんなWWFの日本支部、WWFジャパンの久保さんからのお話で、
「大きな目標は2100年までに、世界の生物多様性を2010年の水準まで回復させること」だと
説明してくださいました。
2010年なんてつい最近のような気がしますが、それが「目標」になっているというのは、なんだかショックでもありますね。
また、世界的に生物多様性が失われつつある今、陸の生きもの、海の生きものに比べて、特に淡水の生きものが大きく減っているとのこと。
日本も例外ではなく、大規模なダム開発などは一段落したように見えるものの、細かいレベルの生息地の消失はむしろ拍車がかかっていて、田んぼなどで身近に見られた生きものがどんどん減っているというのです。
田んぼ自体が減ると同時に、その担い手の減少があり、水田整備が進められていて、農業と生物多様性の両立をどのように実現できるかが大きなテーマになっています。
そこでWWFジャパンの、有明海沿岸の水田地帯で行っている取り組みを紹介していただき、環境に配慮した「シギの恩返し米」などもご紹介いただきました。
そして後半は、参加者同士で思ったことを話し合いました。
会場では、円形のダンボールを使った、グループでの話し合い。
オンラインでは、ひげさんとみんなで話し合いました。「シギの恩返し米」を実際に買ったよという人も!
最後に、話し合いで出てきた疑問や意見、感想についてあらためて久保さんにお話いただきました。
世界的な生物多様性の視点から、私たちの身近な問題について考えさせられ、参加者同士の交流も深まる良い時間でした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
(主催:福岡市環境局保健環境研究所/2022年度まもるーむ交流活動支援業務)
【参考】
↓6月にWWFジャパンのイベント内でオンライン観察会を実施させていただいたときのブログ。
↓WWFジャパンの「水田・水路でつなぐ生物多様性ポイントブック」について

会場では円形のボードを使って話し合いました。その名も「えんたくん」

多様な質問にも丁寧に答えてくださった久保さん。

ありがとうございました!

オンラインでの話も盛り上がりました。