ゲストの亀井裕介さん

自然の魅力大発見~ふくおかの森里川海つながりネイチャーツアー~第2回「私たちのくらしと自然(里と川)」を開催しました。
第2回もオンライン。西区と早良区の間を流れる室見川の中流域から配信しました。今回は特別ゲスト、やながわ有明海水族館館長の亀井裕介さんをお招き。投網とタモ網を使って、普段は観ることのできない川の生きもの達をバンバン紹介してもらいました!

まずは投網。狙いの魚の魚影が見えたところにブワァァアッ!
亀井さんはてきぱきと手慣れた様子で投網を扱いますが、なんと4,5kgほどの重さがあるそうです。
狙いの魚には逃げられたそうですが、婚姻色(繁殖期にだけ出現する体の色)が美しいオイカワが入ってくれました。アップで見せると参加者から「うわ~!!」と感嘆の声が聞こえてきました。こんなに美しい魚が身近な川にいるんですね。

続いてタモ網。水深が浅く岸辺に植物が茂るポイントへ移動。

水際をガサガサすると、魚や昆虫がたくさん入ってくれました!

<魚>ドンコ、ナマズ、タカハヤ、イトモロコ、コイ(外来種)
<昆虫>ミズカマキリ、コヤマトンボのヤゴ

狙いの魚はなかなか入らず、「ドジョウはどんぐりを見せないと出てこないのかな?」と参加者からかわいらしいチャットをいただいていると、亀井さんの歓喜の叫び声が!

狙いの「ヤマトシマドジョウ」が登場~。
九州と山口にしかいない準絶滅危惧種で、室見川にはいたけれど一昨年の浚渫工事で影響を心配されていたそうです。この後赤ちゃんも出てきてくれたことから、この場所で繁殖を続けていることがわかりました。周囲と違ってこの場所は水温が低く、水底はふかふかの泥。この環境が必要なんだそうです。

タイトルの里については事前に撮影した田んぼの様子や、そこで暮らす生きものを紹介。第3回目のテーマ「海」へつながる室見川の河口の様子も動画で観ていただきました。森から始まった流れは大きな川となって様々な生きものを育み、私たちの食事にもかかせないお米や作物に水を供給してくれているんですね。

次回は9/9(土)第3回「漁船で体感する豊かな博多湾の恵み」です。参加受付は終了していて、現在準備を進めています。お楽しみに!

※投網、たも網を使用した採集は禁止されている場合や、管理者の許可が必要な場合があります。この日は、河川管理者からの「特別採捕許可」をいただき実施しました。採集する際は事前に調べましょう。

 

主催:福岡市環境局環境調整課「令和5年度森の恵み体験活動等企画運営業務委託」