12/10(土)はまもるーむ福岡にて生きものと私たちの暮らしトーク・カフェ「アリ語って知ってる?」を開催しました!
話題提供いただいたのは九州大学でアリの研究をされている村上貴弘先生。2020年に今回のタイトルの元になっている「アリ語で寝言を言いました」(扶桑社新書)を執筆。アリに関わるテレビ番組にも多数ご出演される中、昨年から宇宙飛行士試験に挑戦されるなど、とてもお忙しそう!当日も調査で行っていたパナマから数日前に帰ってきたばかりとのことでした。
前半はハキリアリの発する「音」を中心に研究の概要や調査の成果、「アリリンガルを作りたい」というピュアな夢のことなどお話しいただきましたよ。アリさんとアリさんがごっつんこ♪と童謡に謡われるように、フェロモンを使ったコミュニケーションをとることで知られるアリ達、実はすんごいしゃべってました!
むずかしいけど文字に起こすとこんな感じかな。
「クルルルルルル~」(やわらかいはっぱをきってる時)
「ピテュピテュピテュ…」(かたいはっぱをきってる時)
特殊な録音機器を開発し、寝言にも出ちゃうほど膨大なデータを解析してわかったのだそうです。
他にも幼虫のお世話をしている時の音や、女王アリが逃げる時に出す音などを紹介してくださいました。
話題提供の後は質問タイム。会場からもオンラインからも質問が山ほど集まりました!時間内に終わらないのでは?と気になるスタッフでしたが「全部いきましょう!」と爽やかに村上先生。
アリの生態や種類、巣に関してや、コミュニケーション、ハキリアリが栽培するキノコについてなどなど。皆さんの質問で知られざるアリの世界がどんどん深堀りされていきました。
「どこでエサのありかを知りますか?匂いですか?」という質問には「ランダムに歩くやつが見つける」との回答。洗練され、無駄がなさそうな印象のアリ社会ですが、ブラブラ自由にしているやつがいるそうなんです。「人間社会も規律でしばりすぎると新たな発見がなくなってしまう」と先生。アリを知ろうとすると、自然と私たちの社会のアリ方を考えさせられますね。まだまだアリから学べることがアリそう。「アリ語で寝言を言いました」の続編も執筆中とのことですし、村上先生、またよろしくお願いします!
当日の運営を手伝ってくれたYちゃん、ありがとうございました☻