身近な生物多様性について学び、交流する「生きものと私たちのくらしトークカフェ」、今年度の第2回。森の案内人・三浦豊さんとご一緒するイベントの3日目でもありました。

普段のトークカフェではスライドを使った話題提供を行うことが多いです。けれど今回はさっそく外に出かけました。埋立地で、自然が豊かなイメージはあまりない地行浜(じぎょうはま)ですが、三浦さんの目を通じてたっぷりと「森」を感じることができました。

三浦さん手書きの樹名のシートを持って歩きます。最初に紹介があったのは、ケヤキの小枝。葉っぱ2、3枚と種をつけています。かわいい。風が吹いた瞬間、空中に放るとクルクルと飛んで行きました。こうやって子孫を広めてるんですね。

こんな植え込みの中にも…?
クロガネモチやクスノキの芽生えが!きっと鳥が運んできたんですね。森が育ってきている様子を感じます。

並んだナンキンハゼの中にも、葉っぱが全て緑のものもあれば、紅葉が始まっているものもあり…。三浦さん曰く「木にも個性があるんです」。

植え込みの中からエノキの芽生がこんなにたくさん!かつてこの福岡にはエノキの木がたくさんあったことでしょう。

とても晴れてていい気持ち。PayPayドームの目の前でこんなにたくさんの木々を観察できるとは!身近な街路樹や公園の樹木の見方が変わってきそうです。

まもるーむ福岡に戻って、温かい飲み物で一息入れた後は交流タイム。小グループで自己紹介や感想をおしゃべりしました。すごい熱気でしたよ!同じ観察会でも人によって注目ポイントが違ったりして面白いです。

その後も、サクラについての質問が遺伝的多様性の話に膨らんだり、「『この木の名前を教えて』と紙を下げていたら、返事の紙を下げてくださる方があった」といった素敵な交流のお話のご紹介があったりして、最後まで盛り上がりました。

三浦さんからは「(いい意味で)藪のような皆さん」との言葉もありました(笑)。多種多様で、力強く育っている様子ということでした。

三浦さん、ご参加の皆さん、素敵な森との出会いをありがとうございました!