今年も福岡市水源林ボランティアの会のみなさまのご協力のもと、秋の森で大人だけの森体験を楽しみました。開催地は曲渕ダム外周道路沿いにある水源林ボラさんの活動地「茶話の森(さわのもり)」。ダムに向かって開かれた谷にあり、ツリフネソウやタニソバなど湿った場所が好きな秋の花々が可愛らしく咲いていました。深呼吸したくなる、とても気持ちの良い場所です。

今回の参加者は大人のみ14名。普段、森に入る機会のない方や、別の森づくり団体に入っている方など様々。去年からのリピーターの方もいらっしゃいました。

入念に体をほぐした後は、体験場所のヒノキの森まで山道を歩きました。なかなかの急斜面を上り、尾根筋へ。道を挟んでダム側は暗いヒノキ林、反対側は明るい雑木林、森の様子がまるで違います。元気に鳴き続けるクサヒバリ達の声を聞きながら進みました。

ヒノキ林では、まず巻枯らし間伐を体験。巻枯らし間伐とは幹を環状に削り落として木を枯らす方法で、チェンソーなどの道具を使わずとも誰でも行うことができます。今回は4人1組で1本の木にノコギリで2~3cmほどぐるりと切り込みを入れ、竹串を差し込んで上へ上へ削ぎあげました。皮がいい具合いに長くめくれ上がると「おおお~」と歓声が(笑)記念写真用に全員で一斉にめくりあげてみました。映えてます(1枚目の写真です)。

作業した木は4,5年後には自然と倒れてくれるのだそうです。とはいえ、いつ倒れるかわからないというのは危険なので、今回の作業地は立入り禁止にし、倒れる前にチェンソーで伐倒されるそうです。生木を伐るよりはずっと楽に伐ることができ、作業負担の軽減になるそうですよ。作業の後は水源林ボラさんが過去に巻き枯らしを行った木の周りを観察。下草が茂り、そこここにツワブキの黄色い花がたくさん咲いていました。

最後は水源林ボラさんのチェンソーによる伐倒のデモンストレーション。受口、追い口を作って、くさびを打ち込むと、、グラァ…バキメキバキ!!!!ゴオオドサァッッ…!もの凄い音、迫力でした。強いヒノキの香りが一瞬フワ~と漂ってきたのが印象的でした。

下山後はゆったりクラフトタイム。水源林ボラさんが事前に用意してくださったヒノキの丸太を、ノコギリで自由な厚さに玉切りしました。紙やすりで磨いて、コースターや鍋敷きに。お風呂に入れると檜風呂になるそうです。

森を知り、森を守る活動を体験した3時間。いいなと思った方は市内で活動されている森づくり団体さんに是非参加されてください!

開会。水源林ボラのメンバーさま、たくさんのご参加ありがとうございました!

水源林ボラ 広報の後藤さん

作業地までプチ登山

まずはノコギリで切れ目を入れて

竹串を差し込む

皮を剥くとツルツルしっとり美肌

巻き枯らしで枯れた木の下には下草が育っていました

安全な場所から伐倒見学

コンコン!グラァ…バキメキバキィィ!

Iさん、ありがとうございました!

あっちゃん先生によると33歳とのこと

下山してゆったりお茶タイム

丸太を玉切りに

やすりをかけながら楽しいおしゃべり

主催:福岡市環境局環境調整課「令和5年度森の恵み体験活動等企画運営業務委託」