「ふくおかの森里川海つながりネイチャーツアー・現地編」を開催しました。このイベントは、森編、里川編、海編の全3回の連続講座で、私たちのくらしを支えてくれる身近な自然に触れ、現地で体験しながら楽しく学ぶツアーです。

第1回の森編では「水源林で感じる森の恵み」と題して、「福岡市水源林ボランティアの会」の活動地である曲渕・茶話の森へ行き、森のお手入れの様子を見学&体験しました。

準備体操後、少し急な山道を気を付けながら登り、ボランティアのみなさんが普段から手入れをしている場所まで行きました。がんばって上がると、涼しい風が吹き、ホッとひといき。暗い森と手入れがされている明るい森を見比べます。森の中に光が入るよう間伐することでより健康にスギやヒノキが育つのだそう。

参加者のみなさんに間伐の方法のひとつである「巻き枯らし」を体験してもらいました。巻き枯らしとは、選んだ立木に3cm前後の深さでノコ目を1周り入れ、導管を切断して立ち枯らす方法です。子どもたちでも簡単にできて、上までベリッと剥けると気持ちがいい!!木の高さの3分の1程度剝ぐことができると枯れ始めるのだそう。剥いた後の幹は水分をたくさん含み、触るとひんやりと冷たかったです。

水源林ボランティアさんがいつもしているチェーンソーによる伐倒も見せてもらいました。参加者のみんなで集中してその作業の様子を見学。大きな音を立てて、倒れた瞬間、あたりにヒノキのよい香りが一気に広がり、参加者みなさん拍手喝采でした。

最後にノコギリでヒノキを輪切りにしたり、現在作成中の炭窯のお話を聞いたり。とても内容の濃い2時間を過ごしました。子どもも大人も真剣な様子で水源林ボランティアのみなさんのお話を聞く様子が印象的でした。たくさん質問も出たので、スタッフも一緒に学ばせてもらいました。

お世話になった福岡市水源林ボランティアの会のみなさま、ありがとうございました!次回の里川編はかなたけの里で活動します。

主催:福岡市環境局