補我が家に来た頃のシシソテツ、葉が16枚ついています。

今年は異例の6月の梅雨明け、日差しも一層強くなりました。鉢の中だけで生きている盆栽にとって、強い日差しは良し悪し。モミジなどは葉焼けしてしまいます。ということで、我が家の棚場も夏仕様、長時間日が当たる一番目立つところに「シシソテツ」を置きました。

年中真夏の雰囲気を漂わせている、なんとも不思議な形をしたソテツです。このソテツを観ていると、青い空の下にゴツゴツした岩場、そこにソテツが生え、その向こうに広がる輝く海、という景色が私の頭に広がります。

 

ソテツについて調べてみました。

ソテツ目ソテツ科ソテツ属。太古の昔、恐竜が生きていた時代から存在している「生きた化石」と呼ばれる裸子植物です。このシシソテツは、幹が異常な成長で変形したもので(綴化)、幹の形と葉の広がりがライオンやイノシシの頭に似ていることからこの名前がついたとのこと。

別名マヤソテツ。マヤとは、猫を意味する沖縄の方言「マヤー」から。変形した形が猫の手に似ていることからそのように呼ばれます。

ソテツのお世話で大切なことは、水やりの頻度。乾燥に非常に強く過湿を嫌いますので、週1の頻度で水やりをしています。いや、もっと空けても良いかもしれませんね。

というのも、6月に入って葉が黄色になり元気がなくなってきたので(下写真)、過湿が原因なのではと思っているのです。通常6月中旬頃からこのように変化するという情報をたのですが、雑木のように次の芽がつくわけでもなく…。新しい葉がでてくるまでは、安心できません。

現在のシシソテツ。葉を10数枚切りました。

見るからに元気がない葉っぱ、心配になったので、トロピカル色の森人(もりんちゅ)に相談してみましたよ。

(黄森人)おもしろい形のソテツやね!幹は硬いけん大丈夫っちゃない?

(青森人)幹がゴツゴツしとーね。6月~8月に新芽が出るらしいけん諦めんとよ!

このシシソテツ、これからどう変化していくのかとても楽しみです。今は全体的に丸い形で、野球のグローブのような形に変化するのがこの盆栽の魅力だからです。シシソテツの人生(木生)を預かった身の一番の役割は、これからも元気に育てる事。新しい葉が出てくるように大切に育てていこうと思います。