3月20日(日)、青空の下、生きものと私たちのくらし トーク・カフェを開催しました!テーマは「"ビオトープ"からのぞく身近な自然と歴史」。

そして今回のゲスト、
NPO法人 エコネットふくおか・環境カウンセラー(市民部門)の真島泰子さんに
ご案内いただき、ビオトープの周辺を探索しました!
訪れたのは、福岡市東区箱崎ふ頭にある臨海3Rステーション。

ここでは、家庭から出た、たくさんのゴミを資源として再び利用するために、
ごみを減らすリデュース(Reduce)、
何度も繰り返し使うリユース(Reuse)、
資源として再利用するリサイクル(Recycle)
という3Rの推進を目標に様々な提案や取組を行っています。
大きな臨海3Rステーションの横には、広場とビオトープがあります。
ビオトープとは、生物の生息空間のこと。
生きものといっても、動物や草花、目には見えない小さな微生物や菌類も含みます。
さて、ここにはどんな草花や生きものたちがいるでしょうか。
はじめにどんなところ知ってもらうために「日本の色探しゲーム」!
「枯色(かれいろ)」ってどんな色でしょう?

「これかな?」「どうかな?」みんなで辺りを探します。
枯色は、冬枯れ草のような、くすんだ黄系統を表す伝統色です。
そしてお待ちかねの池の観察!
池に落っこちないようにね。そっとやさしくメダカをすくいます。


いるいる。メダカにヒナモロコも見つけたよ。
みんなで観察した後はそっと返してあげました。
※管理者の許可を得てすくっています。

では、ビオトープの草花たちは、冬の厳しい寒さのなかでどのように過ごしてきたのでしょうか。
春の草花たちの特徴も観察しました。
そこで摘んだ草花たちや蒲の穂を挟んだ、ミニ紙漉きも体験しました。

みんな自分だけのハガキができたよ!
おやつには、
ビオトープで採れたヨモギ・ギシギシ・スイバ・ヨメナなどの野草を入れたホクホクのお焼き!

みんなでおいしくいただきました!
最後に博多湾沿岸の地図を見ながら、フリーディスカッションタイム。

地域の出来事や景観の変化、ゴミの流れなどの意見が出て、
ゴミを減らすなど身近な環境を守ることがひいては生物多様性の保全につながること、
を伝えてくれました。
みんなの様々な意見を地図に書き込んで完成です!

最後に小藤先生から蛾の生態も説明してもらいました。
標本を近くで見るとイメージよりはずっとかわいく思えました。
今回は、自然環境と生活環境のお話。
ゴミ問題と緑を大切にすることは直接結びつかないようなイメージですが、
それぞれが影響しあって成り立っている環境ですので、
ゴミを減らし、適切に分別することが自然環境を守る第一歩だと感じました。
今年度の「生きものと私たちのくらしトークカフェ」は、
今回で終了となります。
今後も生物多様性についての体験イベントを展開していきますので、
どうぞよろしくお願いいたします!