令和元年度、新たに始まった事業「環境わくわく出前授業(指導者向け講座)」のうち、
小・中学校の教職員関係者を対象にした研修会を行いました。
天神の会議室には福岡市内の小学校に勤務されている先生方と、放課後の
遊び場活動を運営されている方々、合計12名に集まっていただきました。
まずは、アイスブレイクを踏まえた自己紹介。
項目「今日の意気込み」からは天神のど真ん中にどんな生きものがいて、
どんな観察ができるんだろうと皆さま楽しみにされていることが伝わって
きました。
会議室から移動して、体験活動場所の「天神中央公園」へ。
市役所側から入ってすぐ、大きなクスの下で最初の体験「身近な木とその
周りの生きもの」。
クスの落ち葉を見つけて揉んで匂いを嗅いで、どんな匂いがするか言葉で
表現していただきました。それから周辺の木々で生きもの探し。
小さな虫や卵、繭、鳥の羽、糞が見つかりましたよ。
作成したテキストを見ながら葉を観察。
クスの葉のダニ部屋、皆さん興味津々のようでした。
次の体験は「木の赤ちゃんさがし」。
草に交じって伸びてきているクヌギや、植栽から飛び出しているエノキの
実生を見つけ、そこから芽吹くまでの経緯を推理しました。
年中観察を楽しめる地衣類の観察をご提案!
ブラックライトを当てると光る「クロボシゴケ」を観察。
屋外最後の体験は落ち葉が積もる場所でお話。
体験3「落ち葉と分解者」。校庭でもこのような場所を見つけてみてください!
体験4「土の中の生きもの・ツルグレン装置」は会議室に戻り、予め体験3の
場所から採取した土を、ツルグレン装置にかけてデジタル顕微鏡で覗いてみました。
小さなクモやトビムシの仲間が見つかりましたよ。
食う食われるの生態系ピラミッドをイラストを貼りつけたコップで説明。
どこかが抜けたり極端に増えるとバランスが崩れ、崩壊します。わかりやすい。
最後は参加者の皆さまとディスカッション。
実際に学校でこのような体験を実施することを想定すると、必要となる注意や
コツなどを出し合ったりしました。
日頃の授業に役立てるものを持って帰っていただけていたら幸いです。
次回は8/8(金) 同内容で実施の予定です。
(企画:福岡市環境局/「環境わくわく出前授業(指導者向け講座)」業務委託)