
(緑森人)短い葉でキレイかね~
(白森人)ほんと!葉がいっぱいついとるね!
朝夕の風や空の様子に秋を感じるようになりました。
紅葉の様子も楽しめる盆栽。その前に今回はゴヨウマツの中のナスゴヨウ(那須五葉)を紹介します。
ゴヨウマツについて調べました。
マツ科マツ属、本州東北以西の山地の尾根や岩山に自生する針葉常緑高木。針葉は5本あり、先は尖っていますが触っても痛くありません。
紹介する「那須五葉」は、もともと栃木県北部に位置する那須連山に自生しています。短い葉が美しく、それとは対照的に幹の立ち上がりは躍動的でなんとも優雅な雰囲気。
我が家の那須五葉の特徴は葉の色。銀性なので、暗い夜でも葉がうっすら見え日中とは違った盆栽鑑賞が楽しめます。
盆栽を育てる上で、大切にしていることがあります。それは、「自生地の環境になるべく近づけること」です。
那須五葉の自生地は、気温が低く昼夜の寒暖差が大きいので霧が発生しやすい特徴があります。岩の隙間でも根を張って生える樹も多いらしく、それは少量の水でも生きていけるということ。過水と蒸れは避けなければなりません。
街中のベランダで育てるにあたり、この環境に近づける方法は2つ。「①樹全体に動きのある水やり」と「②辛めの水やり」です。
①は、ジョウロを左右に揺り動かしながら樹の上から水やりをします。これは何を意識しているかというと、風と共に降りかかる雨、です。
②は、文字どおり少なめの水やりです。一回の水やりはしっかり行い、回数を厳しめにします。土の表面がしっかり乾いてなお1日空けて水やりをします。
これが功をなしたのか、育て初めて3年。枝枯れすることなく育っています。
定期的なお手入れは、剪定と古葉取りです。古葉は何もしなくても自然に落ちるのですが、風通しを良くして蒸れを防いだり日当たりを良くするために、早めに取り除きます。取り除く際は樹皮を痛めないよう、ハサミを使用。有難いことに葉付きが良いのでなかなかの長丁場、今年は9月下旬に6時間かけて行いました。
そのため、剪定に手が回らず強い枝が伸びすぎたままだったり、加えて葉を落とす決断ができず少々間延びした印象に…
針金かけを習得できれば多少解決しそうですが、樹に負担をかけてしまうので、まずは思い切った剪定を実践しようと思っています。