葉が全体的にボサボサ。今後、古葉取りをしながら長さも切り揃える予定です。

日中の日差しにはまだ夏が残っていますが、吹く風と気温はすっかり秋。先月の猛暑が嘘のような、過ごしやすい日和になりました。
我が家の盆栽たちは、葉の日焼けが若干あるものの、元気に夏越することができました。これまで、残暑の頃になると落葉する盆栽があったので心配していましたが、順調に季節の変わり目を過ごせているようです。

その中でもひときわ元気なのが、松柏類。お盆前から元気に新葉を出し、若緑色の葉を楽しませてくれています。その松柏盆栽の中から、今回はショウダイマツ(小岱松)を紹介します。

ショウダイマツは、熊本県の北西部の玉名市、荒尾市、南関町にまたがる山々・小岱山周辺に自生している、アカマツとクロマツの交配種です。アカマツのように細く柔らかな葉と、クロマツのように深く割れた灰黒色の荒々しい幹が特徴です。

我が家の棚場では古株の盆栽で、今でこそ元気にしていますが、数年前には樹勢が落ち、小枝がことごとく枯れ、新しい芽がつかない時期がありました。

そこで、盆栽園の園主と常連さんに相談し、盆栽を置いている環境や日当たり、風通し、水やり頻度などを確認しました。特に問題はなかったのでどうしたものか…。頂いたアドバイスは「とりあえず特別なことはせず、土が乾いたら水やりをするという基本を守って、あとは待つ」というものでした。そこで、その言葉通りに実行。すると、枝枯れが落ち着き、翌年には新芽がついて順調に葉が育つようになりました。とても嬉しかったですね。

樹勢が戻ってくるとついつい植替えをしたくなりますが、そこは我慢。翌年になってから植替えをすると、さらに元気になり、芽数も増えました。

実は基本的な育て方に少し工夫したことがあります。それは「葉水」です。

なぜかというと、ショウダイマツが我が家に来て以降、クロマツ盆栽が増え、クロマツは葉水が好きで樹も元気になると聞いたからです。
アカマツとクロマツの交雑種であれば、「葉水が好きかもしれない」と思い、せっせと葉にも水をかけることにしたのです。

それがよかったのかどうかはわかりませんが、鉢の中に菌根菌がぎっしり広まる、とても元気な盆栽になりました。空気のきれいな場所を好むといわれるアカマツ。葉水によってほこりやチリが落ち、アカマツ好みの環境に少し近づいたのでしょうか。

水と空気がきれいな熊本からやってきたショウダイマツ、枝を落としながらも福岡の環境に少しずつ慣れ、元気になってくれたことに、とても感謝しています。