身近なテーマから生物多様性について考える「生きものと私たちのくらしトーク・カフェ」

今年度3回目となる今回のテーマは、「動物を描くという表現」です。

ゲストは画家のアドさんこと渡辺真希子さん。はるばる熊本からお越しいただきました。

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丁寧に言葉を選んでわかりやすくお話してくださり、発見もあれば、考えさせられる時間でもありました。

アドさんは野生動物の保全を志してアフリカに滞在し、そこで野生動物を取り巻く複雑な問題に直面。

「今の自分では何もできないことに気づいた」と言います。

そこで絵を描いたら現地の人が喜んでくれたことをきっかけに、「絵を描くことでできることがあるんじゃないか」と思うようになりました。

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動物たちが語りかけてくるような、初期の作品。

描き始めるきっかけもそうですが、アドさんは本の中、写真の中だけの出来事ではなく、実際に対峙して、見て感じた出来事をもとに描かれていて、実際の体験をとても大切にしていると感じました。

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ちなみに、アーティスト名の「アド」は、子どもの頃に冒険好きだったことから、「アドベンチャー」が縮まり「アド」になったんだそうです。意外な由来!

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現在の作品も多数お持ちいただき、作品についてもひとつひとつ紹介していただきました。

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こちらはアナグマ。
初期はアフリカの動物をたくさん描いていましたが、だんだん日本の野生動物も描くようになり、最近は「家にいる猫」も数多く描いています。

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参加者からの質問には難しいテーマもありましたが、アドさんのふんわりしたお人柄もあって、とっても良い時間になりました。

アドさん、丁寧なお話をありがとうございました。

ネット回線のトラブルでお見苦しい点もあったかもしれませんが、参加者のみなさんもたくさんの質問や感想をくださいました。ありがとうございました!

アートと生物多様性の関係、今後もまた考えたいテーマですね。

(主催:福岡市環境局保健環境研究所/2021年度まもるーむ交流活動支援業務)