安全管理のコラム第70回「あらためてハインリッヒ」2022年3月

前回コラムの写真には「ハインリッヒの法則」の図が載っています。

安全管理の研修ではお馴染みの考え方で、ハインリッヒという人が1929年に出した論文が初出です。

 

おおざっぱに言うと、事故やヒヤリハットは

 重大な事故:1

 軽微な事故:29

 ヒヤリハット:300

という割合で起きているということが統計的な調査からわかった、というものです。

ウィキペディア「ハインリッヒの法則」に詳しいので時間のある方はどうぞ!


ハインリッヒの法則をビジュアル化したのが下のピラミッドの図です。

安全についての社内ミーティングや研修でやることをお勧めしている「事故事例研究」や「ヒヤリハット研究」は、このピラミッドの図で言うと、どのあたりの出来事を対象にしているか?も書き加えてみました。


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報道された事故を題材にして行う「事故事例研究」は、ピラミッドの頂上の部分にあたります。ネットニュースや新聞などで見られる事故は人命に関わるものだったり影響の大きいものだったり、重大な事故であることがほとんどだからです。掲載されているのは「ニュース性」があると判断されたものなので当然と言えば当然。

 

反対に「ヒヤリハット研究」は、ピラミッドの下の部分です。自団体の出来事や活動経験の中では、実際の被害は無かったヒヤリハットか、あったとしても比較的軽い事故が多い。それらが題材となるからです。確かに重大事故も起き得るのですが頻度としては少ないと思います。

 

この図を見ながら我が身をふりかえって思うのは「中程度の事故」、例えば病院に行く程度の事故(骨折や大きめの切創など)については、知識が少なかったり想定ができていないかもしれないな、ということです。(そしてそれはこれまで身近ではそのような怪我や事故があまり起きてないと言う幸運なことだと思います。)

この辺りの「中程度の事故」については、ボランティア保険を扱っている立場の方が情報をたくさんお持ちではないかと思います。森林ボランティア界隈で言えば、「グリーンボランティア保険」の取り扱い窓口となっているNPO法人森づくりフォーラムさんなどです。

ちょうど森づくりフォーラムさんではこれまでの事故事例などを整理・集計されているそう。いずれ情報交換させてもらえたらと思っています。