グリーンシティ福岡では、年3回、(一社)福岡市造園建設業協会さんが行う花壇の植替え活動の、現場コーディネートを行っています。福岡市職員のみなさんや園芸福祉ふくおかネット、緑のコーディネータのみなさんと一緒に取り組む花苗の植え替えです。
このような花壇の活動、まちなかですし大きな危険は無いように感じますが、気をつけておきたいこともチラホラ。
特に、一般の方や自転車が通行する歩道・車道に面した場所、木陰が少なくアスファルトの熱が感じられる場所などでは、森や自然の中とは違ったリスクも出てきます。
例えば…
○通行人や自転車とすれ違うときにヒヤリ
○車道側にうっかり道具が転がった
○日差しが強く、熱中症になりかけた
「都市型・まちなかの花壇づくり」での安全対策として、現場の運営者やリーダーが心得ておきたいことを整理してみました。
【作業前】事前準備とオリエンテーション
□ 歩道や車道との境界を確認(見えにくい段差や勾配は?)
□ 道具や荷物の置き場所を決めておく
□ 参加者が通行人や自転車と交差する導線を無くす・減らしておく
□ サインや(必要なら)三角コーン、ロープで作業エリアを明示
□ 視認性の高いベストや腕章などで作業中であることを明示
□ 参加者への道具の使い方、注意事項、体調管理などの説明
□ 初参加者や体調不良者の把握と安全ルールの共有
□ 熱中症予防のため、日陰や休憩場所、お手洗い、自販機などの案内
【作業中】現場での目配りと声がけ
□ 参加者の位置、体調に目を配る
□ 通行人、自転車が近づいたら声掛け、必要なら手を止めてもらう
□ 作業道具や参加者が通行をふさがないよう注意
□ スコップなど作業道具を歩道や車道に突き出さないよう声がけ
□ 車道に近い場合、車両の誘導
□ 参加者への体調管理(水分補給、日よけ)の声がけ
【作業後】撤収と今後の改善に向けて
□ ゴミや道具の置き忘れがないか確認
□ 歩道上の泥や落ち葉、水を清掃して転倒を防止
□ 忘れ物・ケガの有無、ヒヤリハットの共有
□ 改善点等を含め、スタッフふりかえりをKPT等の形式で記録
「一人一花運動」に取り組む福岡市では、ますます花やみどりを通じたまちづくり、コミュニティづくりが盛んになっています。
だからこそ、誰もが安心して関われるようにしたい。
事故を防ぐことも、楽しい活動の一部。そんな考えを大切にしたいと思います。

福岡市役所の花壇は、縁石が斜めにカットされてるのも要注意。上に乗るとうっかり歩道側にひっくり返りがちです(笑)。